パルキッズ塾 パルキッズ通信 | トーキングトレーナー, パルキッズプリスクーラー
2014年10月号パルキッズ塾
Vol.18 | オンラインレッスンの始め時
written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)
※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。
引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku/palkids-juku-1410/
小豆澤宏次『オンラインレッスンの始め時』(株式会社 児童英語研究所、2014年)
9月に発表された Apple 社の iPhone6/Plus、発売日には 世界中のアップルストアに泊まり込みの行列ができるなど、大きな話題になりました。様々な機能が追加された新型の iPhone です。ユーザーにとっては大いにウェルカムなことなのでしょうが、iPhone 関連のアクセサリ/ソフトを提供する企業からすると、一大事です。ケースを始めとするアクセサリはサイズの大きさが変化するので、新モデルのサイズに準じたものを発売しなければいけません。これは当たり前ですね。そしてユーザーが気づきにくいところで、四苦八苦しているのがアプリを始めとしたソフトを提供する企業です。 iPhone が新しくなる度に、そして iPhone を動かしている iOS(Apple 社製のデバイスで使われているオペレーティン グシステム)が新しくなる度に、ソフトをアップデートし、 新システムに対応していかなくてはいけません。一度ソフ トを作ってしまえば OS が新しくなっても関係なく使い続けられるわけではないんですね。iOS が新しくなる度に、お持ちのアプリのアップデートの案内が表示されるのはそのためです。 ここでパルキッズのオンラインレッスンに目を向けてみましょう。「パルキッズオンラインレッスン」はアプリでご提供しているわけではありません。海外では教育関連のサービスにも取り入れられ始めている最新プログラムを使用しています。アプリでご提供しないことによって、OS のアップデートに影響を受けにくいのですね。つまり、よくある最新 OS のリリースによって、定期的に動作が不安定 になったり、使えなくなるということが非常に少ない、安定したサービスであるということが言えるのです。お母さまからすると、最新プログラム云々はもちろんあまり関係のないことかもしれませんが、このように長期に わたって安定したサービスをご提供できるプログラムで「パ ルキッズオンラインレッスン」は作られているということ に安心感を持っていただければ幸いです。 今回リリースされた iPhone6/Plus でも、今まで通りお取り組みいただけますのでご安心ください。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、オンラインレッスンのご提供が始まってから約半年が経過します。そこで今回は、これまで掲示板やお電話でいただいたオンラインレッスン関連のご質問を、これからの取り組みにお役立ていただけるように、ご紹介していきたいと思います。
| レッスンの始め時
質問1
現在「パルキッズプリスクーラー」のかけ流しをしています。
年齢はまだ2歳で口から日本語で二語文が出ていないため、「I Can Read!」の取り組みは始めていません。
うちの子の場合、いつから「パルキッズプリスクーラー」のオンラインレッスンを始めればよいのでしょう。
回答1
オンラインレッスンは 1 歳半から始めることができます。この時期のお子さまは、手先がずいぶん器用になっています。積み木やブロックで物の形を作ったり、クレヨンを持って殴り書きもできるようになっています。オンラインレッスンで必要な動きはクリック、もしくはタップができるかどうかということです。パソコンのマウスを使ってクリックするのはまだ難しいでしょうが、iPad などのタブレットを使って画面をタップさせることはできます。
パソコンしかない場合は、パソコンの画面をお子さまに指ささせ、お母さまが代わりにクリックしてあげるということもできるでしょう。お子さまは身体能力的には十分オンラインレッスンに取り組むことができますので、ぜひレッスンを開始してください。
ただ、オンラインレッスンのダウンロードプリントは筆圧 が十分でないと取り組めません。ダウンロードプリントの取り組みは、筆圧が十分についてから(迷路のプリントなどで枠をはみ出さず鉛筆で線がひける状態)オンラインレッスンの学習内容の復習・定着用としてお使いください。
| 兄弟がいる場合
質問3
4歳と生後3カ月の息子用に、これから「パルキッズプ リスクーラー」の購入を検討している者です。
かけ流しは2人同時にできるので問題ないのですが、オンラインレッスンはどのようにすればよいのでしょう。
まずは上の子のレッスンをスタートしようと考えているのですが、下の子がオンラインレッスンを開始する時はどこから始めればよいのでしょうか。その時にかけ流しをしているところからなのか、それとも最初からなのか教えてください。
また、下の子は「パルキッズプリスクーラー」のオンラインレッスンに 取り組んでいる最中に、かけ流しは「パルキッズキンダー」 に移ることになると思いますが、この場合はどのように取 り組めばよいのでしょうか。
回答3
おっしゃる通り、ご年齢的にオンラインレッスンは上の お子さまだけがまずはスタートということになりますね。下のお子さまがオンラインレッスンを始めるころは「パルキッズプリスクーラー」の取り組みも2年目に入っているでしょう。
オンラインレッスンを取り組むにあたって開始ステッ プを決定される際、次の優先順位をご参考ください。最も優先すべきは「現在かけ流しをしているステップ」です。その次が「すでにかけ流しが終わっているステップ」となります。ですから、下のお子さまはオンラインレッスンの開始は、その時かけ流しをしているステップということになります。
またご心配されているように、かけ流しが「パルキッズキンダー」に移った時に、下のお子さまがまだ「パルキッズプリスクーラー」のオンラインレッスンに取り組んでいる場合、最も良いのが「パルキッズキンダー」と「パルキッズプリスクーラー」のオンラインレッスンを並行して取り組むことです。
「パルキッズキンダー」のオンラインレッスンは1日1レッスンずつ、かけ流しと連動させて取り組みます。「パルキッズプリスクーラー」のオンラインレッスンは、すでにかけ流しを聞いているところですから、1日1レッスンということではなく、レッスン期限(開始から30カ月)内に取り組みが終わるように、お子さまのペースで取り組みを進めてください。
「パルキッズキンダー」「パルキッズプリスクーラー」 のオンラインレッスンを並行して取り組むのが難しいようなら、先に「パルキッズプリスクーラー」のオンラインレッスンがすべて終わるのを待って「パルキッズキンダー」の オンラインレッスンを開始しましょう。
| かけ流しが終わっているお子さま
質問3
Q:「トーキングトレーナー」に取り組んでいる娘のことで ご相談です。「パルキッズプリスクーラー」「パルキッズ キンダー」のかけ流しは終わっているのですが、語彙がしっかりと定着できていない気がします。「トーキングトレーナー」を読んでいても、全体のお話の内容はなんとなくわかっているようですが、英検の問題などで単語が選択肢と して出てきた場合に苦戦しています。
そこで「パルキッズプリスクーラー」からオンラインレッスンに取り組み、語彙を増やしていこうと考えています。このような娘ですが、オンラインレッスンに取り組んでもよいものでしょうか。
回答3
まず、「トーキングトレーナー」のお話をなんとなく理解している、というのはいいですね。
このなんとなく理解しているということは単語をひとつひとつ日本語に訳さず英文を理解できているということです。つまりネイティブと同じ過程を経て理解をしているというバイリンガルとしての力が備わっていることを意味します。おめでとうございます。
しかし、英語学習はこれで終わりではありません。日本語でもそうですが、日本人は母国語である日本語の完成期を3歳前後で迎えます。しかし完成期を迎えたといってもいきなり大人たちの会話に交じれるわけではありませんし、新聞が読めるわけでもありません。
それでは3歳前後の子どもたちと私たち大人、どちらも日本語は完成されている両者の違いは何なのでしょう。それは語彙です。もちろん知識の違いもありますが、これは語彙が備わった上でのものです。語彙がなければ知識を蓄やすこともできません。
英語に話を戻すと、パルキッズのかけ流しで、バイリンガルの力が備わったお子さまに必要なのは語彙です。幸いパルキッズのかけ流しによって、数千もの単語において「音は知っている」という「仮語彙」の段階に来ています。あとはしっかりとこれらの単語を語彙として定着させればよいのです。
この語彙の定着に有効なのが「絵本の暗唱」「読書」であり、特にパルキッズにおいては「オンラインレッスン」なのです。
すでに取り組みの中心は「トーキングトレーナー」に移っているお子さまですが、語彙の定着のためにはオンラインレッスンが欠かせません。ぜひお取り組みください。
取り組みは「パルキッズプリスクーラー」「パルキッズキンダー」のどちらからでも構いません。また、かけ流しの取り組みはすべて終了しているため、再度のかけ流しの必要はありません。
取り組みのペースも1日1レッスンと決めず、お子さまの取り組める範囲内でどんどんレッスンを進めていきましょう。
今回はオンラインレッスンの開始に関するご質問を、「これからパルキッズを始める方」「ご兄弟で取り組まれてい る方」「すでにかけ流しが終了した方」の3のパターンに ついてご紹介しました。次回は「オンラインレッスンにお取り組み中の方からのご質問」をご紹介させていただきますので、お楽しみにしてください。
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小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)
1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。