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2018年8月号パルキッズ塾

Vol.64 | パルキッズのかけ流しの取り組みで勘違いをしていませんか?

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-1808
小豆澤宏次『パルキッズのかけ流しの取り組みで勘違いをしていませんか?』(株式会社 児童英語研究所、2018年)


イメージ1 今年も始まりました夏休み。この夏休みを切っ掛けにしてパルキッズをスタートされる方、そして中断していたけれども再開する、そういった方々からのお問合せが例年以上に増えています。
 そういったお問合せにお答えする中で、必ずと言っていいほど出るお話しが「かけ流し」の取り組みに関するものです。これからスタートされる方はまだパルキッズの取り組みに関する知識があまりないので仕方ありませんが、中断していらっしゃる方々で、かけ流しの取り組みについて、その方法と目的を誤解されていらっしゃる場合が多いのです。
 逆を言えば、かけ流しの取り組みについて正しく認識さえしていれば、パルキッズの取り組みがうまくいく確率が飛躍的に伸びるのです。今回はかけ流しの取り組みに関する勘違いの中でも、もっとも多いものTOP3をご紹介したいと思います。この記事が、この夏休みに取り組みをスタート、または再開される方々が、正しくゴールへ向かうことができる一助になればと思います。


| かけ流しは意識して聞かなくてもいいの?

イメージ2 かけ流しの取り組みで、最も多い勘違いが「意識して聞く」というものです。せっかく毎日せっせと流しているのに、子どもたちが聞いているのか、聞いていないのかわからないような様子でいると、次第に「こんなことしていて意味があるのかしら…。」と不安になってきますよね。これは「ちゃんと聞いてほしい」と思っているからこそ出てくる不安なのですが、実はパルキッズのかけ流しの正しい取り組み方は「意識して聞かせない」ということです。
 それを理解するためには「かけ流しの役割」を知る必要があります。分かりやすく母国語である日本語を例にとって考えてみましょう。パルキッズのかけ流しの音声は、日本語で言うところの「お父さま・お母さま」です。お父さま、お母さまが家庭内で日本語を発する時に、「うちの子ちゃんと聞いているかしら?」と考えることはありませんよね。お子さまが聞いていようが、聞いていまいが、気にせず日本語で話しをします。
 一方お子さまは家庭内で交わされる日本語をどういう意識で聞いているのでしょう。きちんと耳をそばだてて聞いているのかというと、そうではありません。姿勢としては ‘listen’ というよりも ‘hear’、つまり聞いているのではなく、聞こえているといったところでしょうか。その状態で子どもたちは100%日本語を身につけてしまいます。これこそが正しい言語環境の与え方と言えるでしょう。
 取り組みを始めたばかりの時は、家庭内に珍しい音が入ってくるので、子どもたちも意識して聞きます。「もっと大きくして!」と言う子もいれば、「消して!」という子もいます。それでも2、3カ月ほどかけ流しを続けていると、パルキッズの音が日常化し、子どもたちは別段気にも留めなくなります。これで本格的に取り組みがスタートしたとお考えください。


| かけ流しの内容を覚えていないのですが…

イメージ3 単語を見て、書いて、覚えて英語を勉強した私たちからすると、「勉強して覚える」というのが英語学習の正しいあり方だというのが当たり前のものとしてあるかもしれません。しかし、幼児・児童期に有効なかけ流しの取り組みは「勉強」ではありません。前述したように、日本語で言うところのお父さま、お母さまの役割に他なりません。
 子どもたちはお父さま、お母さまが発する日本語を覚えているでしょうか?今日言った言葉を、明日覚えているかどうか不安になったり、確かめたりするでしょうか?もちろんそんなことはありません。
 子どもたちはお父さま、お母さまが作り出す言語環境から、日本語のリズムを身につけ、それによって得た仮語彙(音は知っているけれど意味は知らない語)に対して、意味をつけていきます。
 その意味のつける順番もお子さまによって異なります。大学生でも知らないような、恐竜の名前を覚えてしまう子もいれば、乗り物の名前を覚えてしまう子もいます。決してSTEP1から順番に覚えていくというものではないのです。
 かけ流しをしていて、その内容を覚える必要はありません。もちろん覚えているかどうか確かめる必要もありません。本来パルキッズのかけ流しの目的は別のところにあるからです。


| かけ流しの目的は「リズム」を身につけること

イメージ4 パルキッズのかけ流しの目的とは何でしょう?パルキッズをかけ流すことでどういった力が身につくのでしょうか?それは前述したように「リズム」です。パルキッズは英語の言語環境を作る教材ですから「英語のリズム」を身につけることができます。
 それでは「英語のリズム」とは何かについて話を進めます。「英語のリズム」を身につけることによって、お子さまは英語を単語単位で聞き取れるようになるのです。例えば皆さんがまったく知らない言語を聞いたとします(アラビア語でもスワヒリ語でも何でも構いませんのでまったく知らない言語をイメージしてください)。どこからどこまでが単語なのかわかりませんよね。単なる音の連続として聞こえます。
 英語であれば英語の言語環境に1年ほど身を置くことによって、その連続した音が、単語単位で聞こえるようになるのです。これが「英語のリズム」が身についたということに他なりません。このリズムを身につけることこそがパルキッズのかけ流しの1番の目的であるといっても過言ではありません。
 先ほどお伝えしたように、この力は一朝一夕では身につきません。これは一定期間、一定量の言語の環境に身を置く必要があります。
 パルキッズのかけ流しは英語のリズムを身につけること、これを念頭に置いて取り組むことができれば、意識して聞かせたり、覚えさせようとしたりという間違った取り組みをしなくなります。
 これからパルキッズをスタートされる方、パルキッズを再開される方はぜひ覚えておいてくださいね。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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