パルキッズ塾 パルキッズ通信 | パルキッズジュニア, パルキッズプリスクーラー
2019年06月号パルキッズ塾
Vol.74 | パルキッズよくあるご質問
written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)
※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。
引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-1906/
小豆澤宏次『パルキッズよくあるご質問』(株式会社 児童英語研究所、2019年)
新年度を迎え、ゴールデンウィークが終わり、そろそろ新しい生活に慣れてきた頃ではないでしょうか。日々の生活のリズムができあがり、そこに取り組みをうまくはめ込んでいらっしゃるご家庭は、とても順調に学習が進んでいるようです。ただあと1ヶ月ほどで夏休みが始まります。夏休みになると、これまでとまた生活リズムが変わり、そのリズムにアジャストしなければならなくなります。夏休みのスケジュールを計画しておくことはもちろんですが、迷いなく日々の取り組みを淡々とこなしていただくためにも、今回はよくあるご質問をご紹介して、すっきりと夏に向けて歩みを進めていきましょう。
プリスクーラーに取り組む5歳のお子様
Q パルキッズプリスクーラーのかけ流しについての質問です。かけ流しは1日90分となっていますが、なかなかその時間を確保することができません。かけ流しの音声は一度に流さず、区切って流してもよいのでしょうか?
(5歳・プリスクーラー)
A 結論からお伝えすると、パルキッズのかけ流しは連続して90分流す必要はありません。1日の中で断続的に流していただき結果90分になるようにしましょう。90分連続してかけ流す時間を確保するとなると、お子様のご年齢によっては難しい場合もありますからね。
では、なぜ断続的でもよいのでしょうか。パルキッズのかけ流し音声は、日本語で言うところのお父様、お母様の声です。子どもたちはお父様、お母様の話す声を1日約90分聞いているわけですが、その音は連続しているでしょうか?そうではありませんよね。日本語の家庭内会話の音が断続的であるのであれば、英語も同様で構いません。パルキッズのかけ流しは、朝45分、夕方45分とわけていただいても構いませんが、できるだけ毎日行うことですから、毎日同じ時間帯に流せるスケジュールで取り組みましょう。
プリスクーラーに取り組む2歳のお子様
Q 2歳になったのを機に、パルキッズプリスクーラーのオンラインレッスンをスタートしました。最初の頃は「もっとやりたい」と能動的に取り組めていたのですが、ここ最近はレッスンを嫌がるようになりました。オンラインレッスンを嫌がる場合はどうしたらよいのでしょうか。
(2歳・プリスクーラー)
A オンラインレッスンを始めたばかりの頃は、レッスン自体が目新しい存在ですから、興味津々で能動的に取り組みができるのですが、数ヶ月すると嫌がるというのはどのご家庭でも1度は経験があることです。これは英語に限らず他の習い事でも同じです。習い事をしているうちに1度はやることを嫌がるシーンはあります。重要なのはそういったことは必ずあることとして捉え、嫌がった時にどのように対処していくかということです。
まずは、お子様のご年齢です。2歳のお子様ですから、様々なことを経験し、理解し、学んでいくために、一見、天邪鬼のように感じることがあるでしょう。しかし、これは成長の過程として必要なことです。親の指示と反対のことをすることで学んでいるのです。この時期を過ぎれば、嫌がることもなくなりますので、今の時期は無理にやらそうとせず、「じゃあママがやるね」とお母様が代わりにやって見せてあげるとよいでしょう。それでもうまくいかない場合は、取り組み方に原因がある可能性があります。考えられる原因は2つです。1つがオンラインレッスンがテストになっている場合です。お子様の解答の正誤で親の態度が変わってしまう、特に間違った時に叱ってしまうと、レッスンを嫌がるようになります。子どもたちのプライドは非常に高いです。間違えることに対して非常に慎重です。そのため、間違うことを意識させることなく取り組むことが必要です。正解した時は大げさに褒めてあげるのはよいですが、間違った時にはさらっと次へ移るとよいでしょう。
もうひとつの考えられる原因は、時間をかけすぎている場合です。幼児期の取り組みで重要なのはテンポです。大人のように時間をかけて考え、理解しながら勉強していくスタイルとは異なります。つまり、待っていても考えて正答を導き出すことはできません。幼児は集中が続く時間も短いので、長くても5分以内に取り組みを終える必要があります。お子様にやらせることで時間がかかるのであれば、親が手を持ってやってあげる、または親がやって見せてあげるスタイルで構いません。時間をかけずテンポよく取り組みを進めてください。
パルキッズジュニアに取り組む9歳のお子様
Q 現在下の子がパルキッズプリスクーラーに、上の子がパルキッズジュニアに取り組んでいます。上の子はこれまでかけ流しをしていましたが、パルキッズジュニアに入ってからかけ流しをしなくなり、少々心配しています。下の子のパルキッズプリスクーラーのかけ流しを上の子も一緒に聞いてもいいのでしょうか?
(9歳・ジュニア)
A かけ流しをしないことが心配になるということは、それだけかけ流しが習慣化されていたということですね。素晴らしいことです。結論から申し上げると、上のお子様が下のお子様と一緒にパルキッズプリスクーラーのかけ流しを聞くというのはまったく問題がありません。ぜひ流してあげましょう。
上のお子様にかけ流しをしていないことを心配されていたのは、おそらくインプットがなくなるのではと懸念されていたからではないかと想像します。これに関してはまったく問題ありません。実はパルキッズジュニアもかけ流しという方法ではありませんが、インプットを日々しているのです。パルキッズプリスクーラーの場合は、機械音を使ってかけ流しをし、インプットするというやり方です。一方、パルキッズジュニアの場合は、音読することによって、自ら英語の音を作り出しそれをインプットしていっているのです。言うなればセルフかけ流しと言えばよいのでしょうか。パルキッズジュニア以降、特に学習言語の時期に入ってきたら、インプットは聞くことではなく、読むことによって達成されるようになります。語彙や表現などは、会話よりも書籍の方が比べ物にならないぐらい多いですから。このインプットは読むことを続ける限り、半永久的に続きます。
このようにパルキッズジュニアだけでも十分に上のお子様はインプットの取り組みができているわけですが、前述したようにパルキッズプリスクーラーのかけ流しも同時にしていただいて構いません。
小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)
1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。