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2023年1月号パルキッズ塾

Vol.117 | パルキッズのバイリンガル育児日記をはじめよう

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2301/
小豆澤宏次『パルキッズのバイリンガル育児日記をはじめよう』(株式会社 児童英語研究所、2023年)


ゲーミフィケーションで学習を習慣化しよう バイリンガル教育がうまくいかない、どの親御さんも一度は経験したことがあると思います。バイリンガル教育は長丁場です。一朝一夕では叶いません。水前寺清子ではありませんが「3歩進んで2歩下がる」の連続で、短期的視点ではまったく成長していない、人によっては緩やかに退化しているようにすら思えてきます。それを解決してくれるのが「日記」です。
 もちろんこれは親がつける日記です。子どもがつけるわけではありません。実は私も2022年から日記をつけるようになりました。日記といっても大層なものではなく、その日あったことをメモ程度に記すいわば備忘録のようなものです。その時に大事にしていることは2点です。ひとつは思いついたアイデアや解決策を記すこと。二つ目は自分の感情を正直に書くということです。
 あくまでも私においてですが、生きていれば日々様々な問題が起こります。その問題を解決する、解決できなくても正面から向き合うことで前に進むことができると思っています。そこで大事なのがいかに自分を客観視できるか、です。今風の言葉で言えばメタ認知するということです。そうすることで感情の邪魔が入らず、問題の本質を冷静に見ることができます。
 ちょっと大袈裟な話になりましたが、問題解決をするにあたって日記が有効である点から、それをバイリンガル教育にも当てはめようというのが今回の趣旨です。
 日記を書くことでの親側のメリット、子ども側のメリット、そしておすすめの方法について私なりのアドバイスを書かせていただきます。


親側のメリット

世界が違う バイリンガル教育に失敗する時、それは兎にも角にも「認識の誤り」が原因で起こります。「うちの子は全然英語ができるようになっていない」「真面目にオンラインレッスンに取り組まない」「かけ流しをしていても意味がないんじゃないか」「下の子はきちんと取り組むけど上の子は全然取り組まない」こういったことのほとんどは、親御さんの主観による誤った判断です。
 大前提として「わが子のことは親が一番知っている」という考えです。しかし親御さんはバイリンガル教育のプロではありません。お子様が英語力の成長曲線においてどの位置に今いるのか、それを正確に把握することはできません。自分はプロではないと理解した上で、大事なのは現在目の前で起こっていることを客観的にインプットしておくこと、そして今自分がどのように感じているかを書き記すことです。
 日記は問題の客観視に有効であることは前述の通りです。まず客観視することではじめて問題の本質が見えてきます。問題の本質が見えることで解決策はないかという前向きな行動に移ることができます。しかも感情的にならず問題と向き合えるため、突発的に怒るようなことはなくなります。また、記録に残すことで、長期的な成長の流れを具体的に振り返ることができるので、わが子に「〇〇ができるようになったね」と具体的に伝えられるようになります。
 マイナスの感情を抑え、客観的にバイリンガル教育を捉えることで、感情をポジティブに転換し、ひいては親御さんのモチベーション維持に役立てることができます。


子ども側のメリット

季節と連動 親御さんがバイリンガル育児日記を書くことで子ども側にもメリットがあります。バイリンガル教育がうまくいくことで英語力が担保されるというのはもちろんですが、それだけではありません。
 子どもにとって不幸なことは、親のわが子に対する認識の誤りによって引き起こされる、誤った叱責です。親御さんも経験があるのではないでしょうか。大人の間違った認識で叱られたことはありませんか?賢い子であればあるほど、こういう経験があると納得することができず苦しみます。理不尽な要求をつきつけられても子どもとしては、そもそもないことですから解決しようがありません。
 上記の問題を解決するのが日記です。日記では親御さんが自分自身を客観視できるだけでなく、わが子に関しても客観的な視点でファクトのみを認識できるようになります。そうすることで感情に邪魔されることなくわが子の現在地を確認することができます。pのフォニックスの音を認識できているかもしれない、〇〇という絵本は暗唱ができる、オンラインレッスンの語彙の正答率が高くなっている、書くことであくまでもファクトのみを認識できます。
 子どもたちは自分のことを客観的に認識することはできません。それを親が代わりにやってあげることで、子どもたちは自分のことをより深く理解でき、それが自信につながり、いわゆる自己肯定感が上がるのです。自己肯定感が上がれば、それがモチベーションへと繋がり、能動的な学習ができるようになり、英語力が伸びるわけです。そしてさらに自己肯定感が上がり、とプラスの循環が生まれます。


何で日記を書くのか

取り組み順は気にしない 最後にどの方法で日記を書くべきかという点についてお伝えしていきます。
 基本的に日記を書くにあたって大事なことは続けるということなので、継続しやすい方法を選んでいただくことがポイントです。その上で、私的におすすめなものをご紹介します。
 まず方法としては、紙の日記帳、日記アプリ、ブログの3つがパッと挙げられるところではないでしょうか。この中で一番おすすめなのがブログです。
 なぜブログが良いのか、それは情報の共有ができる点です。紙の日記帳や日記アプリは基本的に自分で書いて終了です。その情報を他の人と共有することは想定されていません(日記アプリでそういうものもあるかもしれませんが私の方で把握できていません)。
 一方、ブログはプライベート公開設定をしない限り、親御さんが書いた内容は多くの方とシェアすることになります。それによって、同じ悩みを持つ人同士で解決策を共有したり、励まし合ったりすることで、日記を書くことでの客観的視点を持つ以外にも様々な副次的なメリットが生まれます。
 ブログを書くことが大袈裟に感じられるのであれば、SNSを活用しても良いでしょう。Facebookでは子育てのコミュニティがたくさん存在します。そこに入って、自身の取り組み状況を発信しても良いでしょう。もちろん、時々他者を攻撃してくるような人も現れるかもしれませんが、そういったことに気をつけて発信をしていくとよいでしょう。
 またブログであれば将来的にわが子が大きくなった時にそれを見返すこともできます。わが子の結婚式の時に子育て中こんなことを感じていたり、悩んでいたり、嬉しいことがあったり、そういったことを振り返ることができます。これって素敵なことだと思いませんか?
 2023年がスタートし、もし何か新しいことをと思っている方がいれば、ぜひブログでバイリンガル育児日記をはじめてみてください。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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