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2012年07月号特集

Vol.172 | 子どもも大人も夏休みを有効活用!

夏休みに英語力をグ~ンと伸ばすコツ

written by 船津 洋(Hiroshi Funatsu)


※本記事のテキストは無料で引用・転載可能です。引用・転載をする場合は必ず下記を引用・転載先に明記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu-1207
パルキッズ通信2012年07月号特集『子どもも大人も夏休みを有効活用!』(著)船津洋 ©株式会社 児童英語研究所


 子どもたちにとっては待ちに待った夏休み。親にとっては、1人になれる時間がないのが、少し面倒かも知れない夏休みですね。夏休みに帰省する人、旅行する人、まだプランが立っていない人、それぞれかと思いますが、共通しているのは、普段よりたっぷりと時間があること。  ところで、「夏休みの思い出」というとなんでしょう。ラジオ体操やプールといった日常から、家族旅行なども思い出されますが、私などは宿題を思い出してしまいます。これは良い思い出ではなく悪い思い出の方。私の世代の子どもの頃、高度成長期の昭和の良い時代の子どもたちは、今よりももっと伸び伸びしていましたね。そして、伸び伸びしすぎて宿題も延び延び。気付けば夏休みも残すところあと1週間。慌てて宿題をやっつけた、そんな呑気な時代でもありました。


| コミュニケーション能力

 しかし、時は流れてバブルは崩壊し、その後のITバブルも軽くはじけ、リーマンショックから復活しつつあった日本経済に震災が追い打ちをかけました。就職難が叫ばれて久しく、たとえ大企業や役所に勤めたとしても不安定な時代です。これからは「個の時代」。「神は自らを助くるものを助く」なんて言いますけど、要は「自分でどうにかしろ」ということなのかどうなのか、どうやら神(お上)に助けてもらう前に、自分でどうにかしなくてはいけないようですね。
 そんな時代を生き抜くために、まず必要になるのがコミュニケーションを司る「言語力」です。日本人はハイ・コンテキスト文化(生活習慣や経験に共通点が多い文化)なので、ロジカル・シンキング(論理的思考)が苦手です。たとえば「みなまで言うな」とか「言わずとも察する」文化なので、情報を理路整然と伝達する能力が低いのです。
 しかし、その低いコミュニケーション能力を「高めようとする意識」も低いのですから手に負えません。アメリカでは “Critical Thinking” を小学生から行います。これは「批判的考え方」とでも訳すのでしょうか。ある情報を提示されたら、まずそれを疑い、それに反論する、という考え方です。ただ単に、なんでも言いがかりを付ければよい、否定すればよい、のではなく、論理的に反論しなくてはいけないのです。つまり、高度になれば、自らの反論にすら反論できるようになる論理性を育んで行くのです。


| 論理性の高い人・低い人

 私の知り合いの洋行帰りを見るに付け感じるのですが、皆おしなべて「論理性の高い思考」をする傾向にあります。彼らの口にすることは明快で、スッキリしていて、よく分かるのです。もちろん彼らも、気分で話すことはありますが、自分のその気分すらも論理的に述べることが出来るのです。
 これは、彼らが格段に「ロジカル・シンキング」「クリティカル・シンキング」という技術を学んだ結果得られた能力ではなく、英語という言語を使って、会話したり読書したりするうちに培われていった能力だと感じます。英語で会話すると、家族間の会話でも「なぜ?」「どんな?」「どうだった?」などと、次々に質問が飛んできます。すると、自分が思わず口にした「何気ないひと言」をどんどん掘り下げて行かなくてはならない結果となるのです。
 日本でもロジカル・シンキングを推奨する動きはたくさんありますが、今ひとつ「論理的思考法」と言われてもピンと来なかったり、敷居が高い印象を受けてしまいますね。論理的思考は、日本人の間にはあまり広がっていないようです。
 しかし、これはひとつのチャンスですね。他の人ができないことを身につければ、それは個の時代を生き抜くためのメリットにもなります。他の人たちがだらだらと説明している間に、こちらはスパッと説明できる。“Time is money.” 企業も人情味あふれる人よりもロジックがスッキリしている、明快な人材を求めるようになるのでしょう。


| 英語からは逃げられません

 「英語」も今まで以上に求められるようになってきています。
 大学受験での英語の比重は重くなるばかり。今や、受験科目に国語を含めていない理系学部でも「英語」はしっかりと受験しなくてはいけません。
 また「英語は大学へ入るまで、あとはすっかり忘れてしまう」そんな従来型の英語とのつきあい方はもう過去のもの。今では受験英語だけではなく、実際に社会に出ても使える英語力を身につけるように要求されています。TOEICのスコアが、就職や昇進の基準になっている企業も増えてきていますね。その善し悪しは別として、現実、そんな時代になってきているのです。
 もはや、一生逃げられないと言っても良いほど、いつまで経っても私たちの人生の節々に「英語」が顔を出すわけです。これはこれからの時代を生きる子どもたちにとっても同じこと。いや、私たち以上に英語力が要求されることは間違いありません。少し可哀想ですね。
 しかし、これは考えようで、英語ができるようになってしまえば、メリットは図り知れません。大学受験では、ライバルたちが予備校の人気講師の英語の授業に大金を払っている間に、専門科目の勉強ができるのです。また、就職でもメリットがあります。他の学生が就活できゅうきゅうとしているのを横目に、さっさと内定を取れるかも知れません。
 加えておいしいことに、先ほどの「論理的思考」。英語ができるようになれば、英語の本も読めるようになります。すると論理的な思考で組み上げられた文章に大量に触れることになるわけですから、次第に思考の方向も身についていくのです。
 さらに、おまけで付いてくるのが「情報」です。今、日本のメディアから得られる情報は随分偏っています。情報のほんの一面しか見えてきません。しかし、英語ができると、情報を英語のまま仕入れることができるのです。世界で発信される情報の大半は英語ですので、英語のまま情報を入力できるというのは、情報量もさることながら、情報の正確さも格段に向上するのです。


| 隣のあの子に差を付けろ!

 大学受験、就職、情報力、論理思考。「たかが英語」どころではありませんね。これはしっかりと身につけなくてはいけないスキルです。
 そこで、話が元へと戻りますが、この夏休み、皆さんはどのように過ごしますか?
子どもたちにとっては長期休暇、大人にとっても盆休みなどまとめてお休みが取れる時期ですね。何か「新しい一歩」を踏み出すのには、最適のタイミングですね。
 これから英語教育を始める方はもちろんのこと、取り組みが暗礁に乗り上げている方も、気分を変えてリスタートしてみましょう。パルキッズはかけ流しだけの教材ですので、子どもたちが家にいる時間がたっぷりある夏休みを活用しない手はありません。
 かけ流しが順調に進んでいるご家庭では、例えば「英検」を目標に据えてみてはいかがでしょうか。今までのインプットを実力へと育てて、「聞いて分かる英語」から「読んで分かる英語」へとレベルアップするのです。そのために、「絵本の暗唱」をスタートするのも良いでしょう。かけ流しの時間がたっぷりあるので、インプット量を増やせる分、暗唱にも繋がりやすくなります。
 少しでも読めるようになっている子は、フォニックスドリルやライミングドリルなどで「音の学習」をするのも良いでしょう。夏休み1ヶ月間あればフォニックスドリルも集中的に終了させることができます。
 たどたどしくても単語を読める子は、「音読」をスタートするのも良いでしょう。7月に発売になる“7-day English” で集中的に英語の読解力を身につけさせてしまうのにもピッタリの時期です。この教材は、英検準2級レベルまで対応しているので、この夏、英語を得意教科にしたい中学生にもピッタリです。
 もちろん、大人のやり直し英語のスタートも良いですね。中学英語の “「7-day English」” を始め、英検の準1級以上まで対応している “The Book of Books” の「多読」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 長いようで短い夏休み。気付けばあと1週間で夏休みも終わり…などということにならないように、今から計画的に、有効にこの1ヶ月を使えるようにしましょう。

 おかげさまで弊社も今年で30周年。8月26日に新宿にて記念の講演会を行います。関東近県の皆様には是非ご参加いただいて、モチベーションアップをしていただければ、と願っております。


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プロフィール

船津 洋(Funatsu Hiroshi)

株式会社児童英語研究所 代表、言語学者。上智大学言語科学研究科言語学専攻修士。幼児英語教材「パルキッズ」をはじめ多数の教材制作・開発を行う。これまでの教務指導件数は6万件を越える。卒業生は難関校に多数合格、中学生で英検1級に合格するなど高い成果を上げている。大人向け英語学習本としてベストセラーとなった『たった80単語!読むだけで英語脳になる本』(三笠書房)など著書多数。

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