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2013年9月号特集

Vol.186 | あなたも感染している?英語の慢性疾患 感染率99.8%!

今なら間に合うたった1つの予防法と治療法

written by 船津 洋(Hiroshi Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu-1309/
船津洋『あなたも感染している?英語の慢性疾患 感染率99.8%!』(株式会社 児童英語研究所、2013年)


 ここ数年ですが、幼児の英語教育ばかりではなく、大人の英語学習の本を出版したり、そんなご縁から大人の英語学習講座を開いてみたり、さらにはそこで得られたノウハウを元に中学生や高校生の英語学習をサポートするようになりました。もともと、幼児から小学生までの英語教育を生業としていたわけですが、今では、加えて中高生から広く成人まで、日本人の英語学習全体を見渡す機会を得るという幸運に恵まれたわけです。
 最近では幼児の英語学習に関して、私が現場に出ることはほとんどなくなりました。主に、保護者向けの講演会や講師の先生方の指導に当たっています。幼児英語教育についての学習メソド、ノウハウはすでに固まっており、あとはそれを実践するだけという段階まで成熟してきました。
 もちろん、まだまだ改良・改善の余地はあり、日本全国の子どもたち(教室に通っている子も、通信指導で家庭学習を進めている子も)全員が、当面の目標である「小学生のうちに英検準2級合格」を達成出来るようになるまで、完成度を高めて行かなくてはなりません。しかし、軸となるメソドの部分は確立しているので、指導通りにきちんと取り組んでいただければ、どんな子でも目標を達成することが出来ます。今後の課題は、学習がうまく捗っていないご家庭への「メソドの正しい伝え方」に収束します。
 小学生の学習も「正しい発音の指導法」に課題を残すものの、ほとんど出来上がっています。小学生からのスタートの場合には、主に都市部では小3・4からは中学受験との兼ね合いが生じるので、6年間フルに使うわけにはいかず、結果、3年間ほどで英検準2級ないしは3級合格という目標を達成する必要に迫られます。
これも、日々淡々と取り組む習慣づけが出来ていれば、ほぼどんな子でも達成できます。しかし、幼児期よりは児童個人の能力差が際立ってきているので、達成出来る子と出来ない子の差が激しくなります。つまり、幼児期であれば正しく取り組むだけで、どんな子でも英語を身につけられるのですが、小学生になると、さっさと修得してしまう子と、なかなか身につけられない子とに、早くも別れてしまうのです。このあたりから能力の二極化は、見える人の目にははっきりと分かるようになっていきます。
 いずれにしても、中学校での英語学習が本格スタートする以前の英語獲得メソドに関しては、誕生後から小学生向けまで、ほとんど出来上がっているわけです。
 そして、大人と中高生たち。
 ここからは、ある「例え」を用いながら話を進めて参りましょう。


| 日本人の「慢性疾患」

 この病気は、中学校1年生の2学期に自覚症状が出始めることが多く、中学2年生の1学期までには、おおよそ6割の子どもたちが罹患します。この病は、ある種の疫病のようなもので中学校内で伝染します。ただし、最近では文科省の方針から低年齢化が進み、小学校でこの病気をもらってくる子もいます。
 ひとたびこの病気にかかっても、見た目には変わりませんし、どこかが痛むこともありません。ただ、重要な問題として、学力に影を落とすのです。罹患してしまうと、偏差値の平均が10~20ポイントほど低下します。しかし、級友たちの大半が罹患しているので、この病気にかかっていることが問題視されることはあまりありません。つまり、早い段階で治療の必要性を感じることが少ないのです。そして放置しているうちに、病気がどんどん進行してしまうのです。その結果、かなり頭のよい子でも、ワンランク下の高校への進学を余儀なくされます。
 運良く中学時代にこの病気にかかることなく、高校へ進学できる子もいます。この子たちは、中学にいる間は、この病によって偏差値の平均値を下げることがないので、比較的容易に志望校へと進むことが出来ます。しかし、このように一見病気にかかっていないようなこの子たちも、実は単に発症していないだけで、この病気に感染しているのです。
 そして、運良く中学時代にはこの病気を「発症」せずに済んだ子たちの多くも、高校で一気に重篤化して、偏差値が下がり、国公立大学を目指していた子は私立へ、理系を目指していた子は文系へと進路変更を余儀なくされます。程度によっては、国立大の理系を狙える子でも、私立の理系、さらには私立の文系へと何段階か志望校のレベルを下げなくてはいけなくなるのです。ちなみに、中学でこの病気が発症している6割の子は、その段階ですでに国立大学(旧帝大・旧六大)への進学はほぼ無理といっても良いでしょう。
 つまり、早ければ中1で、遅くとも高校へ進み大学入試の準備をする頃には、ほとんどの子がこの病気に冒されているのです。
 この病気から逃れることが出来る確率は、わずか0.2%(※)です。つまり99.8%の確率でこの病気に悩まされることになります。
 しかも、やっかいなことに、この病気は一過性ではなく「慢性疾患」なのです。しかも大変な難病で、一度発症すると、完治は困難で、程度の差こそあれ一生涯にわたりこの病に悩まされることになります。
 …さて、もうお分かりですね。このやっかいな病とは、「英語苦手症候群」とでも呼ぶべき代物です。症状としては「英語が苦手。でも英語を身につけなくてはいけないというニーズがあり、本人たちも身につけたいという願望がある」。でも、「英語を身につけることが出来る日本人は、ほんのひと握り」。そんなこの国の英語教育の現状はどうでしょう、さながら「伝染病」の様相を呈しているとは思われませんか?


| つきあい方

 慢性疾患との付き合い方は3つあります。1つ目は「だましだまし」付き合い続けること。2つ目は完治を目指すこと。3つ目は、後述することにしましょう。
 まず1つ目の、「だましだまし」に関してです。例えば、糖尿病であれば、程度によって食事制限をしたり、インスリンの注射を打つなどして、上手い具合に付き合っていくことになるわけですし、痛風であれば、プリン体の多い食物の摂取を控えたり、尿酸の生成を抑える薬を飲んだりしながら発症を抑制していきます。
 「英語苦手症候群」の場合には簡単な話、英語になるべく近づかなければ良いわけです。英語に関わる仕事をしないとか、海外旅行に行っても日本語で通す、英語で話す必要のない団体旅行を選ぶ、などすれば、英語に悩まされる必要はありません。また、町で外国人に話しかけられたら“I don’t speak English.” (英語でコレを言っているわけですから、矛盾していますが…)と言えばそれで済むのです。
 中学生・高校生の大半は、このような「だましだまし」の付き合いを続けることになります。一時的に効果のある学習法や、学習のコツ、試験のテクニックなどを積極時に取り入れ、それこそ「だましだまし」つきあい続けるわけです。当然、この場合には「とりあえず付き合う」という消極的なつきあい方なので、高校や大学進学の際には、既述のようにランクを下げざるをえません。


| 「完治」を目指す

 さて、次に2つ目の完治を目指す場合です。つまり、「英語を身につけてしまう」ということです。英検であれば1級合格、TOEICスコアであれば900越え、または外国人と日常的な会話を交わせるなど、受験や会社で要求されるレベルの英語を一度身につけてしまえば、「英語苦手症候群」からは開放されるのです。
 英語と「だましだまし」付き合っていくのではなく、積極的に完治を目指す。言うのは簡単ですが、これを達成出来る日本人はわずかです。
 なぜならば、そこには2つの問題があるからです。1つ目は、病気であればそれを担当する「医者」に相当する「英語の先生」の質の問題です。そもそも、日本人が「英語苦手症候群」になっている原因が、中学校や高校での英語教育にあるわけです。事の善悪はともかくとして、大学を頂点として日本の英語教育システム自体が、英語嫌いの子を大量生産しているのですから、この様子はさながら病気にかかっていない子が、病院へ行って逆に病気をもらって帰ってくるようなものです。しかも、当のお医者さんである先生方ご自身が、この病にかかっていらっしゃる。この病気を克服されていらっしゃる先生には、私自身、今までほんの数名の方にしか出会ったことがありません。いかさま現実は厳しい。
 さて、もうひとつの問題点が、完治を目指すための治療法が確立されていないことです。いや、厳密に言うと、「こうすれば英語は身につく」という方法はあるのですが、なかなかその方法が広く世間に受け入れられていないのです。結果として、処方はあるにも関わらず、この処方にたどり着ける人はごくわずか。処方を手に入れ英語を身につける人たちと、元々英語を話せる人たちを併せても0.2%という数字に留まっているのです。
 さて、この点に関してもう少し詳しくご説明いたしましょう。


| 素読

 冒頭でご紹介したように、私たちは大人向けや中高生向けの指導もしているわけですが、ここで取り入れているメソドが「素読」です。つまり、これが私が考えるところの、「英語苦手症候群」の完治を目指すための処方なのです。
 「私が考えるところ」と控えめに書きましたが、これは数ある処方の中のひとつという意味ではありません。私が見る限りにおいて、歴史を紐解いてみても、また、英語苦手症候群に一度は罹患したものの、それを克服し英語を身につけた人たちをみても、共通している点があります。それは、彼ら―私を含め―が皆おしなべて「英語の多読」を経験しているということです。そこから、英語を身につけるには、多読または素読が必要、との結論に落ち着くのです。
 私自身、高校時代にアメリカへ留学して、そのときに英語を身につけたのですが、留学した経験がイコールそのまま英語力、となるわけではありません。海外の語学学校へ「語学留学」する人たちが、ほとんど英語を身につけられないという現実があることを考えれば、「留学すれば100%英語が身につく」とは言えません。では、英語を身につけた人たち、留学生を含め、英語を身につけるに至った人たちには何が共通しているのか…。彼らに共通しているのは、英語で「大量の読書」をしたという点です。
 現に、この方法を日本人の患者たち―「英語苦手症候群」にかかったばかりの中学2、3年生―に処方したところ、彼らは次々とこの病から解き放たれていくのです。
 実際に、先月半ばの2日間にわたり「素読レッスン」を実施しました。対象は中3で偏差値60以上の1、2組30名と、それ以下の3、4組30名の2つのグループに分けて行いました。
 初日は1、2組に集中素読レッスンを行い、合計で16,000語の多読を実施しました。その後に、英検で最も点数の取りにくい長文問題(英検準2級)を解かせたところ、英検準2級レベルをクリアできるレベルになった子が30人中20名。さらに2級を狙えるレベルの子が10名に上りました。このクラスではすでに英検準2級を持っている子はわずか1名だったので、たった1日のレッスンでここまで英語が分かるようになるのは、驚異的と言っても差し支えないでしょう。
 また、翌日は、偏差値50台以下の3、4組に同様に集中素読レッスンを実施しました。このクラスは少し体力を落として11,000語の多読をさせました。その後、英検3級の長文問題を解かせたところ、これまた30名中20名は合格ライン、その中の5名は準2級を狙えるレベルまで英語力を向上させることが出来たのです。
 このレッスンを実施した塾では、今年の春から私の指導通り、1日20分ほど「英語の素読の時間」を設けていましたので、厳密には1日のレッスンだけで成果を上げたわけではありません。4ヶ月に及ぶ日々の少しずつの積み重ねにより、彼らが集中レッスンを受ける準備が出来ていたことが大きくプラスに作用していることは間違いありません。
 しかし、いずれにしても嬉しいのは、このレッスンを受けることによって、子どもたちが志望校のレベルをワンランク上げることが出来る点です。「英語苦手症候群」によって、ワンランク下がってしまったであろう志望校を、元のレベルまで戻すことができたのです。


| 「7-day English」

 「多読」が、英語嫌いに育ってしまった子たちに、英語を獲得させるための唯一無二の路であることは、昔から語られてきました。これは本誌でも繰り返し述べてきましたが、今までは、そうとは分かっていてもなかなか多読を継続することができないという問題点がありました。継続しようにも、日本人のレベルに合った、簡単かつ幼稚すぎず、さらに大量の文章を収録している「多読用の素材」がなかったのです。
 海外にそれを求めても、英語圏の初歩のリーダー教材では、使われる語彙が日本の学校で教わる単語とは異なるので、日本人にとっては歯が立たなかったりします。また、文法的にも日本で教えられる順序に沿っていないので、いきなり完了形など中学の後半で教わるような文法項目が現れたりするのです。
 今回の集中レッスンで使った「7-day English」は、そんな海外書籍の欠点を補って、日本人の学習者のために作られた教材です。とても安価な教材ですので、ご関心の方は一度お試しください。
 先日、何気なくテレビのニュースを見ていたら、沖縄の離島へ東大生を先生として招いた1週間限定の「東大塾」なるもののレポートを放送していました。それによれば、わずか1週間で生徒たちの学力が激変。点数で言うと、平均40点だった数学が80点へと向上していました。
 これまた、何気なく見ていた「October Sky」というNASAのエンジニアの生涯を描いた映画。その作品中、主人公が家庭の事情により学校を休んで、1週間の炭鉱労働をするのですが、そのわずかな期間中に独学で複雑な数学の問題を解くにいたるのです。そして、校長がそれを評して「1年間の学校での勉強より、1週間の炭鉱労働の方が多く学べたというのか」と失言して生徒たちの失笑を買う場面がありました。
 また、先日引退した松井秀喜選手は後進たちに「練習はだらだらやるのではなく集中して行え」とアドバイスしたとか。
 英語も同様です。なにやら学校という制度の中で、漫然と授業が進んでいます。英語の授業時間数も増えています。外国人教師の数も増えています。しかし、日本人の英語力が向上したという話は、一向に耳にしません。
 その一方で「素読」のように、短期集中型であっという間に成果を上げてしまう学習法があるのです。一人でも多くの指導者たちが、この方法を取り入れてくれることを願って已みません。


| 「やれば出来る」

 ところで、世の中には「やれば出来る」という言葉があります。この言葉、私はあまり好きではありません。なぜならこの言葉は、「ある意味では全くの嘘であり、同時にある意味では真実」なのですが、使われ方次第では「単なる言い訳」となってしまうためです。
 「嘘」の方から順にご説明していきましょう。
 現代社会は競争社会です。これは避けがたい事実です。そんな社会で、仮に「ハーバード大学へ行きたい」という、偏差値50の中学生に向かって「やれば出来る」といえば嘘になります。アイビーリーグの大学に行くには、まず「偏差値70以上」は必要です。しかも、アメリカの高校生以上の「英語力」がなければいけません。少なくとも、英検1級を超える英語力が必要となるのです。おそらくこの段階で不可能でしょう。次に、「人間性」も観られます。どれだけボランティア活動や、社会貢献をしてきたのか、そんな経験を問われます。さらに、年間500万円以上にもなる学費プラス生活費を、親御さんが果たして捻出できるかという問題もあります。
 いかがでしょう。これでも偏差値50の学生に向かって「やれば出来るよ」と言えるでしょうか。
 勉強もせずに「宇宙飛行士になりたい」と想像だけを膨らませる中学生に「やれば出来る」と自信を持って言えるでしょうか。高校生から思い立って「俺はミュージシャンになる」といっている子に対して、「やれば出来る」と言って彼らの人生を請け負えるでしょうか。
 つまり「やれば出来る」というのは、その子の能力に見合ったことを、その子自身が徹底的に頑張って「やれば」「ある程度のところまではいけるよ」という意味であって、「やってみれば」「何でも出来る」わけではないのです。
 次に「真実」の意味での「やれば出来る」に関して言えばこういうことです。確かに「やれば」「(能力に見合った)それなりのことは達成出来る」のですが、「やらなければ」「何も達成出来ない」のです。当たり前ですね。つまり「やれば出来る」というのは「やる」人間が言うべき事であって、「やらない」人間はそんなことを言う資格すら本来ないのです。「やらない」人間の言う「(自分は/この子は)やれば出来る子だ」というのは、単なる「やらないことの言い訳」に過ぎないのです。
 さて、上で例に挙げた、集中レッスンで英語の素読をやった中学生たち。この子たちは「やる」子たちです。だから英検3級なり準2級なり、自分の能力に見合った成果を上げることが出来ました。もちろん、「やってみて」英検3級レベルをクリアした子は、さらに「やれば」、英検準2級なり英検2級なり、それ以上をクリアすることも出来るのです。
 ただ、だからといって、今の彼らに向かって「ハーバードへも行けるよ」とは、自信を持って言ってやることが出来るわけではありません。そこで、「具体的に」「君のレベルだと東大は無理だけど、今から必死で頑張れば早慶へは行けるよ」と、「一人一人のレベルにあった目標」を与えているのです。それでも、子どもたちにとっては大変なモチベーションになります。「頑張って勉強しよう」という気になるのです。すると結果として「やれば出来る」などと言う子ではなく、「やるべき事を黙々とやる」そんな子に育つのです。


| 3つ目

 さて、閑話休題。今回は、私たちと英語との関わりを、病気との関係になぞらえてご説明していますが、先に英語との関わり方は3つあると申し上げました。1つ目は「だましだまし」のつきあい方、2つ目は「完治」を目指すつきあい方。そして、最後に3つ目です。それは「予防医学」とでも呼ぶべきつきあい方です。つまり「英語苦手症候群」にかかる前に、ワクチン宜しくあらかじめ抗体をつけてしまうのです。
 そうです。小学校で英語がスタートする前に、英語を身につけさせてしまえば、「英語苦手症候群」にかかる心配が無くなるわけです。これは皆様すでに実践されている「パルキッズ」や小学生向け英語教材の取り組みということになります。
 こうして、小学生のうちに英検準2級まで取らせてしまえば、その子は中学へ入ればすぐに英検2級、そして中学卒業までに英検の準1級は取れるでしょう。このレベルの英語力があれば、このやっかいな伝染病にかかることはありませんので、英語のせいで高校のランクを下げたり、大学の進路変更をする必要が全くないのです。
 先ほど「やれば出来る」という言葉に関して触れましたが、親の心構えとしては「やれば出来る」と子どもを励ますのではなく、子どもたちが「やろう」と思った時には、すでに出来る能力を持っているように育ててあげれば良いのです。
 このように、英語は幼児期に身につけさせてしまうのが最善でしょう。そして、もしそれが叶わなかったとしても、小学生のうちに準2級です。ここまでが予防医学ですね。そして、予防が間に合わずに中学生になって「英語苦手症候群」にかかってしまった場合でも、出来るだけ早い時期に「素読」を通して病気を克服し、中学卒業までに多読で準2級に合格する。
 もちろん、高校以降に準2級でも構いません。年齢が上がれば上がるほど、この病の完治にかかる時間は長くなりますが、それこそ「やれば出来る」のです。ここはひと踏ん張り、頑張ってやっつけてしまうのが得策でしょう。
 さて、長々と妙な例を引き合いに出しながら書いて参りましたが、願いはひとつ。1人でも多くの子どもたちが「英語苦手症候群」への抗体を持つことと、1人でも多くの患者がこの病気を克服することです。そのためにも、1日1日を無駄にせず淡々と英語に取り組んでいただくことを願って已みません。


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プロフィール

船津 洋(Funatsu Hiroshi)

株式会社児童英語研究所 代表、言語学者。上智大学言語科学研究科言語学専攻修士。幼児英語教材「パルキッズ」をはじめ多数の教材制作・開発を行う。これまでの教務指導件数は6万件を越える。卒業生は難関校に多数合格、中学生で英検1級に合格するなど高い成果を上げている。大人向け英語学習本としてベストセラーとなった『たった80単語!読むだけで英語脳になる本』(三笠書房)など著書多数。

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