私たちは日頃、全く無意識のうちに日本語のスピーチチェーンを成立させています。話し手は頭に浮かんだイメージを言葉に変換し、それを口から音声として発します。聞き手は耳に届いた音波を電気信号に変換して脳で言葉として知覚します。そして、その言葉をイメージに変換するのです。この一連の流れをスピーチチェーンと呼びます。
これらは全て無意識のうちに行われますが、この中で最も重要な部分、つまりイメージを言葉に変換したり、逆に言葉をイメージに変換する「言葉の回路」を作り出すことが外国語を使いこなすためには不可欠です。

母語の場合スピーチチェーンは２歳くらいで身につけます、つまりわずか２年間で幼児たちはスピーチチェーンを確立するのです。
このスピーチチェーンを確立するのは幼児期のみに可能なのではありません。小中学生でも、大人でも英語のスピーチチェーンを身につける事は出来ます。そのためのキーワードが「入力」なのです。
しかし、この「入力」がなかなか難しく、ただ単に英語の音声を耳にするだけ、多読するだけでは正しい「入力」とならないために日本人は英語をなかなか身につけられないのです。

①スピーチチェーンとは
②子どもはどのようにスピーチチェーンを身につけるのか
③なぜ、従来の入力方法ではスピーチチェーンが育たないのか
④外国語は「学習」ではなく「獲得」する
⑤年齢別、スピーチチェーンを育てる入力方法
ほかにも最新言語学から導かれる外国語習得法をご紹介します。

お子さまに英語を身につけたいと思ったら、今までのアプローチは大きく分けて二通り、、、

★留学するなど、イマージョンと呼ばれる、多くの英語に触る事によって身につける「獲得」方式。
★学校での勉強のように、外国語として文法や単語を勉強する「学習」方式。

世界的に一般的な現代応用言語学の理論では「獲得」方式が主流です。『パルキッズ・メソド』では、まず日本語と同じように直感的に英語を聞き取って、理解出来る「生活言語としての英語力」を身につけさせます。そして、その次の段階として「学習」方式で語彙を増やし読解力を育て「学習言語としての英語力」を身につけさせます。

取り組みはカンタン! おうちで英語の音声環境を作り出すことと１日数分のオンラインレッスン*に取り組むだけ。だから、英語が苦手な親御さんでも、バイリンガル育児が可能です。子どもは言葉の天才。親が特別なことをしなくても自然と日本語を身につけてしまうように、家庭内で英語の環境を作り出せば英語もあっという間に身につけてしまうのです。

(*)オンラインレッスンは対面式ではなく、フラッシュカード、ストーリー、クイズなどテンポの良いアウトプットレッスンです。専用器は必要なく、インターネット環境があれば、スマホ、タブレット、パソコンなど様々なデバイスで取り組めます。

船津 洋（FUNATSU HIROSHI）

1965年、東京都生まれ。株式会社児童英語研究所・代表取締役。上智大学外国語学部英語学科卒業。30年以上に渡る幼児教室・英語教室での教務を通じて幼児の発達に携わるかたわら、『パルキッズ』シリーズをはじめ、幼児・児童向けの教材を多数開発。また、英語通信教育プログラムの教務担当として6万件以上の指導を行う。講演にも定評があり、全国各地で英語教育メソッドを広めている。
著書はベストセラーとなった『たった80単語！読むだけで英語脳になる本』（三笠書房）をはじめ、『子どもの英語「超効率」勉強法』（かんき出版）、『英語の絶対音感トレーニング』（フォレスト出版）、『どんな子でもバイリンガルに育つ魔法のメソッド』（総合法令出版）、『子どもの英語脳の育て方』（現代書林）など多数。