“イマージョン教育” とは英語の環境に身を浸すことで、英語の習得を促す学習法です。代表的なものに、留学やインターナショナルスクールなどがあります。イマージョンでは英語漬けになることで、子どもたちは自然に英語を身につけていけるのです。

そもそも「言語」というものは極めて複雑な体系で、それを身につけるための学習は他の教科の学習とは本質的に異なります。語学の天才でもない限り、意識的に学び取れるものではないのです。それゆえ、私たちの多くが英語を身につけられずに不自由しています。

人の脳には“言語習得プログラム”が遺伝的に組み込まれています。このプログラムは、生活の中に存在する言語を自動的に分析して、その規則性を発見するという極めて優れたプログラムで、 あらゆる生物の中で，人間だけに許されている能力なのです。

そのため、赤ちゃんもわずか2年間、主に母親や家族の会話を聞くだけで、無意識のうちに日本語を身につけてしまうのです。

この“言語習得プログラム”は、日本語（母語）を習得し終えると「役割を終えた」と判断しスイッチがオフになってしまいます。残念なことに、子どもたちや私たちの頭の中に眠ったままになっているのです。

しかし、このプログラムを再起動させる方法があります。帰国子女や留学生たちも”言語習得プログラム”をオンにすることで英語を身につけています。それが、大量に英語をかけ流す “インプット” によるイマージョン教育なのです。

“言語習得プログラム”を働かせるための英語のかけ流しインプットには、ある条件があります。継続的なインプットが必要なのです。

また、「イマージョン(浸す)」という言葉の通り、文法や語彙の学習、あるいは訳読のように、英語を学習対象教科として勉強しても、なかなかスイッチはオンになりません。イマージョン教育は英語の世界にとっぷりと “身を浸す”ほどの大量かつ継続的なインプット環境が必要なのです。

本来、このような継続的な英語のインプットは、留学やインターナショナルスクールのような “仕掛け” がなければ実践は困難です。しかし、そのような極端な環境でなくても、日本国内で、しかもご家庭で手軽にイマージョン教育を実践し、英語を身につけている人たちも無数にいます。

私たちは３０年以上にわたり、日本国内で実践可能な効果的なイマージョン教育プログラムの研究開発を続けて参りました。その結果、確立されたのが英語のかけ流しインプット理論である「インプット・メソド」で、そのインプット・メソドをどのご家庭でも手軽に実践できるように改良され続けてきたのが『パルキッズ』シリーズの教材です。