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2019年9月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.99 | 多読に適した英語の本とは?

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-1909
船津徹「多読に適した英語の本とは?」(株式会社 児童英語研究所、2019年)


 英語力=リーディング力!インターナショナルスクールに通わなくも、留学しなくても、英語の本がスラスラ読める力を身につけることができれば、高度な英語力を身につけることができます。
 でも子どもに英語の本を読ませようと思っても、何からスタートすれば良いのか分からないですね。子どもの年齢、レベル、興味を無視して英語の本を与えても、本棚に眠ったままになってしまいます。今回のコラムでは、子どもにお勧めの英語本についてご紹介します。


0歳〜3歳:Board Books(厚紙の本=子どもが文字に親しむ本)

 Board Booksは0歳〜3歳児向けの本です。幼い子どもが自分で扱えるように通常の本よりも小さいサイズで、頑丈な厚紙で作られています。ページ数は12〜24ページ程度が一般的です。
 Board Booksは子どもが本に親しむことが目的でありストーリー性は薄いです。子どもがペラペラとページをめくってカラフルなイラストを楽しんだり、ボキャブラリーや知識を増やしたり、英語の文字に触れるためのものです。もちろん親がフラッシュカード代わりに読み聞かせてあげると良質のインプットが実現できます。Board Booksは以下に大別されます。

1)ボキャブラリーを増やすもの
・First 100 Words
・First 100 Animals
・Numbers, Colors, Shapes

2)文字に触れるもの
・Dr. Seuss’s ABC
・Eric Carl’s ABC
・My First Phonics
・ABC for Boys

3)動物キャラクターもの
・Where is Spot
・Curious George
・Moo Baa La La La
・I spy animals


0歳〜6歳:Picture Books(絵本=親が読み聞かせる本)

 Picture Books(絵本)は、「The Very Hungry Caterpillar/はらぺこあおむし」に代表されるカラフルな絵です。Picture Booksは子どもが自分で読むための本ではなく「親が読み聞かせること」が目的です。そのため、子どもが読むには難易度が高いものが多くあります。自力で読むことは難しいですが、絵本には優れた英語表現が豊富に含まれていますので、英語の音環境作り(かけ流し)の教材としては最適です。
 YouTubeで検索すれば、絵本の動画がたくさん見つかります。これらを小さな音量で繰り返しかけ流してみましょう。ネイティブ発音を聞かせていれば、親の発音で絵本を読んでも大丈夫(親の発音がうつる心配はありません)です。
 親が絵本を読んであげると、子どもは「聞き馴染みがある」ので興味を持ちます。何度も絵本の音源を聞かせていると、内容をすっかり覚えて、絵本のページをめくりながら「本を読む真似」をするようになります。


3歳〜6歳:Early Readers(子どもが自分で最初に読む本)

 Early Readers(アーリー・リーダーズ)は、8〜16ページ程度の薄い(ペラペラの紙質)本で、1ページに数単語から数行の英文とイラストがプリントされたものです。単語数は1冊あたり20語〜200語程度です。1冊を読む時間は5分以内です。文字に慣れている子どもであれば1分程度で読めます。
 子どもが初めて自分で読む本が「アーリー・リーダーズ」です。まずは1ページに2〜3単語程度の『超簡単な本』から挑戦してみましょう。アーリー・リーダーズが読めると、子どもは「自分の力で英語の本が読めた!」という成功体験を積むことができます。
 日本で人気のOxford Reading Tree(ORT)のステージ1(First Sentences)は1冊の単語数が24単語〜65単語です。このレベルであれば、どの子もすぐに読めるようになるはずです。まずはこのステップで「英語の本が読める!」という自信を大きくしてあげましょう。以下、人気のシリーズをご紹介します。

I Can Read!/児童英語研究所のオンラインブックです!
・Oxford Reading Tree Stage 1〜3
・First Little Readers Level A〜D /Scholastic
・Sight Words Readers Parent Pack/Scholastic
・Bob Books Set 1〜5/Bobby Lynn Maslen
・Step into Reading Step 1〜2/Random House
・My First I Can Read/Harper Collins
・Ready to Read Pre-Level 1/Simon Spotlight


4歳〜小学生:Graded Readers(多読に適した本)

 Graded Readers(リーダーズ)は、16〜32ページ程度の短い本で、1ページに数行の英文とイラストが書かれたものです。ストーリー性があり、一冊で一話が完結します。フォニックスとサイトワーズを一通り学べば、子どもは自力で読み進めることができます。
 リーダーズには多様なシリーズ、ジャンル、キャラクターがありますから、子どもの興味や関心に合わせて本を選びましょう。リーダーズでお気に入りのキャラクターを見つけて「多読」へと導くことができれば英語教育は大成功です。
 リーダーズは1日(30分以内)で1冊読み終えることができる長さですから、子どもは「本を読み切る達成感」と「英語の本が読める楽しさ」を積み重ねることができます。リーダーズを50冊、100冊と読むことで、本をスラスラ読む力=リーディングフルエンシーを高度に発達させることができます。以下、定番のリーダーズをご紹介します。(これらのシリーズからお気に入りのキャラクターを見つけてください)

・Oxford Reading Tree Stage 5〜9
・I Can Read Level 1〜4
・Ready to Read Level 1〜3
・Step Into Reading Level 1〜4
・DK Readers Level 1〜4
・Scholastic Reader Level 1〜4
・Penguin Young Readers Level 2〜4


小学生〜大人:Chapter Books

 Chapter Books(チャプターブック)は、100ページ程度の本で、章割り(チャプターと呼ぶ)されているものです。イラストは少なく、ページのほとんどが文字で占められています。チャプターブックは、年齢やLexile指数によってレベル分けされており、子どもの英語力に合わせて本を選ぶことができます。
 チャプターブックはページ数が長いですから、1日に1チャプター程度を目安に読み進めるのが良いでしょう。リーダーズと同じように、お気に入りのシリーズや作家を見つけることがモチベーションを維持するポイントです。


タイトル 著者 対象年齢(歳) Lexile指数
Magic Tree House Mary Pope Osborne 6-9 240L-440L
Dog Man Dav Pilkey 7-12 260L-530L
Junie B. Jone’s Barbara Park 6-9 330L-490L
Goosebumps R. L. Sine 7-12 300L-630L
Hardy Boys Franklin W. Dixon 6-12 330L-650L
The Boxcar Children Gertrude Chandler Warner 7-10 370L-580L
Encyclopedia Brown Donald J. Sobol 8-12 450L-660L
The Flat Stanley Jeff Brown 6-10 420L-750L
The Never Girls Kiki Thorpe 6-9 480L-600L
Bad Kitty Nick Bruel 7-10 480L-610L
Stink Megan McDonald 6-9 500L-610L
Ivy & Bean Annie Barrows 7-12 510L-570L
Dragon Masters Tracey West 6-8 560L-580L
My Weird School Dan Gutman 6-10 580L-700L
Amber Brown Paula Danziger 7-11 600L-720L
Little House Maria Wilkes 7-10 620L-740L
The Captain Awesome Stan Kirby 5-9 640L-720L
Captain Under Pants Dav Pilkey 7-12 640L-890L
American Girl of the Year Mary Casanova 8-12 680L-710L
Rainbow Magic Daisy Meadows 6-10 680L-800L
Roald Dahl Collection Roald Dahl 8-12 720L-840L
Ramona Beverly Cearly 8-12 750L-860L
Warriors Series Erin Hunter 8-14 790L-900L
Harry Potter J. K. Rowling 9-12 880L-1030L
Diary of a Wimpy Kid Jeff Kinney 8-14 910L-1

ハワイイメージ1【編集部より】
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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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