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2011年11月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.5 | ハワイのバイリンガル事情 その5 ~ハワイへのプチ留学~

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは無料で引用・転載可能です。引用・転載をする場合は必ず下記を引用・転載先に明記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-1111
パルキッズ通信2011年11月号ハワイアン子育てジャーナル『ハワイのバイリンガル事情 その5 ~ハワイへのプチ留学~』(著)船津徹 ©株式会社 児童英語研究所


 ハワイは日本人にとって身近な外国です。毎年夏になると日本からたくさんの子どもたちがサマースクールやサマーファンへ参加するためにハワイにやってきます。円高の今は子どもたちに本場の英語体験・異文化交流をさせる絶好のチャンスです。ハワイの学校には多様な人種、言語、文化を背景とする子どもたちがいますから、多文化教育の場としては最適の環境です。英語力だけでなく、自分たちとは異なる文化や習慣を持つ同年代の子どもたちとの交流を通して国際感覚を身につけることも、グローバル時代を生きていく子どもたちにとっては重要な資質です。


|ハワイのサマープログラム概要

 ハワイのサマープログラムへの参加は、一般的に、5歳以上が対象となります。サマースクールの多くは6月初旬~7月下旬にかけて実施されますから、子どもが日本の小学校に上がる1年前、5歳の夏が参加のベストタイミングです。7月下旬から参加できるプログラムもありますが、6~7月に比べると選択肢はかなり少なくなります。
 サマープログラムは学校が主催するサマースクールとYMCAなどの各種団体が主催するサマーファンに大きく分かれます。学校主催のプログラムは学校内で勉強を中心に遊びを取り混ぜたカリキュラムで、参加するには最低限の英語力が必要です。英語で国語や算数のなどの指導を受けるので、先生の指示に従える程度のリスニング力と基礎単語力を有していることが望まれます。
 YMCAなどが主催するサーマーファンは、毎日ビーチや水族館などを訪れて様々なアクティビティーに参加します。もちろんただ遊んでいるだけでなく、動植物に触れ合ったり、ハワイの文化体験をしたり、体を動かしたりと、盛りだくさんな内容です。サマーファンはアクティビティー中心なので英語力をあまり必要としません。もちろん最低限の挨拶やサバイバル英会話(トイレに行きたい、喉が乾いた)は知っている必要があります。


|プチ留学の注意点

 ハワイといえども外国です。ハワイのサマープログラムに参加する子どもたちは、親が思っている以上に多くのストレスを経験します。異国の学校へ通うという緊張に加えて、英語が分からず、言いたいことが言えず、友達ができず、苦労の連続です。嫌がる子どもを無理矢理参加させても異文化体験どころか、英語や異文化への拒否感を植えつけてしまうケースもあるので注意してください。プチ留学体験を有意義なものにしたければ、日頃から子どもの積極性と社会性を伸ばす子育ての実践が必要です。
 積極性のない子どもは、たいがい幼児期の育て方のミスで、干渉のし過ぎです。過度の干渉は子どものやる気を奪い、自立心を萎えさせます。例えば、幼い子どもが自分でクツを履こうとしているとき、時間がないからと子どものクツをお母さんが履かせてしまう。子どもが「やる気」でしようとすることを、待てないお母さんが先取りして代わりにする。これを繰り返していると「過干渉」になり、子どもの積極性を奪い、ついには子どもの性格までも弱めてしまいます。海外では積極的な性格が日本よりもはるかに求められるということを知ってください。


|プログラムの選択について

 最近は親子留学やプチ留学を斡旋する業者が多くありますが、できるだけ業者には頼らずに、親が情報収集し、学校とコンタクトをとり、子どもに合ったプログラムを選択してください。親が他人任せにしていると、子どもに何かあった場合に、学校とのコミュニケーションがうまくいかずにお互いに嫌な思いをすることになります。親子共に「体験して良かった」と思えるプチ留学にするには、親も子どもと一緒に参加するという態度が必要です。


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プロフィール
船津 徹(Funatsu Toru) 1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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