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2024年7月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.156 | 夏休みはチャレンジする時期

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-2407
船津徹「夏休みはチャレンジする時期」(株式会社 児童英語研究所、2024年)


 もうすぐ日本でも夏休みが始まります。夏休みは子どもが思い切り遊ぶ時期ではありません!学校から離れて、自分の好きなこと、チャレンジしてみたいことに切り取り組む大切な時期です。小学1年から高校卒業まで夏休みは合計12回あります。この12回の過ごし方が子どもの進路選択やキャリア形成に大きな影響を与えます。
 サッカーに本気で取り組んでいる子でしたら、夏休みにサッカーキャンプに参加して、全国から集まってくる腕(脚)自慢の仲間たちと切磋琢磨すれば、スキルアップを実現できます。同時に自分の優れた部分や足りない部分も(周囲との比較で)理解できますから、将来、どんなレベルを目指すのか、どんな学校に進学したいのか、青写真をイメージできるようになります。
英語に取り組んでいる子どもでしたら英語キャンプに参加することで、日本各地や海外から集まってきた仲間たちと英語で交流することができます。英語力がアップすることはもちろん、多様な価値観に触れる経験は子どもの視野を広げ、探究心を刺激し、将来の目標設定をより明確にしてくれます。
 夏休みを利用して、子どもを新しい環境や活動にチャレンジさせましょう!夏休みのチャレンジは子どもの自立を促し、自信を大きくし、「自分はこうなりたい!」「自分はこんな道を歩みたい!」という思いを強めてくれます。この積み重ねが自分らしく自己実現を追求していく原動力に発展してゆくのです。


日本国内で英語に浸るサマースクール

 円安の進行によりアメリカやオーストラリアなど英語圏への旅費が高騰化する中で、日本のインターナショナルスクールが小学生を対象に開催するサマースクールの魅力が高まっています。
「インターナショナルスクール・オブ・長野」は長野県松本市にある幼少中一貫のインターナショナルスクールです。信州の豊かな自然に囲まれ、国際バカロレア(IB)認定のインターナショナルスクールでありながら、日本の学校教育法に定められた一条校(小学部)でもあります。
 7月末からスタートするサマースクールでは、川遊び、ハイキング、バードウォッチングといったアウトドア・アクティビティから、地元の人を講師に招くDIYやクッキング、さらにプログラミングなどのSTEAM学習まで、多彩なプログラムが用意されています。
 沖縄の国際バカロレア校「オキナワインターナショナルスクール」は小学生を対象にサマースクールを実施しています。参加者の6割は外部生で、台湾や韓国などの海外からの参加者も多く、多様なバックグラウンドの仲間と触れ合いながら英語体験ができます。
 これらの他にも日本中のインターナショナルスクールが何らかのサマープログラムを実施していますので、お子さんに生きた英語体験をさせてみたいという方はぜひ検討してみましょう。


アメリカの若者と交流するヤングアメリカンズ

 音楽とダンスを融合した教育プログラムを発信している「ヤングアメリカンズ」。自己表現力、チームワーク、リーダーシップ、異文化適応能力など、グローバル社会で要求されるスキルを舞台芸術を通して体感できる参加型のワークショップを世界中の子どもたちに提供しています。
 ヤングアメリカンズは日本でも毎年ワークショップを行なっています。ワークショップでは日本人の小・中・高校生たちがヤングアメリカンズと一緒に二時間のショーを作り上げていきます。ワークショップの集大成が大勢の観客の見守るステージでの公演です。人前で歌ったことも、踊ったこともない子どもたちが、たった2〜3日の練習で、ステージの上で歌い、堂々とパフォーマンスする姿、完成度の高いステージに多くの保護者が感動します。
 世界の共通言語である歌と踊りを通して言葉や文化の壁を乗り越える。日本にいながらグローバル経験を手軽に実践できるのがヤングアメリカンズです。ワークショップには小学1年生から高校生まで参加できます。ワークショップは英語で行なわれますが(一部通訳あり)、参加する子どもには英語力、音楽経験、ダンス経験は要求されません。言葉を越えたコミュニケーションを体感できるようにキャストを教育し、プログラムを構成していることが「ヤングアメリカンズ」が世界中で受け入れられている大きな理由です。
 日本人にはシャイで人前に出たがらない子どもが多いですが、そんな恥ずかしがりやの子どもたちでもアメリカ人のテンションの高さ、表現力の巧みさに引き込まれていき、自分の殻を破って自己表現ができるようになるのが歌と踊りを使ったワークショップの魅力なのです。
 ヤングアメリカンズのキャストは世界中の公演先で、参加者の家庭にホームステイをして過ごします。日本公演でも開催地ごとにホストファミリーを募集しています。ヤングアメリカンに参加する場合は、ホストファミリーになることもお勧めします。ホストファミリーといっても三日間だけですから、大げさに考える必要はりません。アメリカの若者たちと気軽に生活を共にしてみてください。親子でグローバル化に触れる絶好のチャンスです!


日本唯一の英語圏、ニセコ・サマーキャンプ

 北海道のニセコは、2000年以降、上質なパウダースノーの評判がオーストラリアを中心に広まり、海外資本のコンドミニアムやマンションの建設が急増しました。ニセコエリアでは2020年現在、外国人居住者が約1000世帯となっています。この「日本唯一の英語圏」とも言える環境で英語力を伸ばす、「ニセコ留学」が注目を集めています。
 EdVenture キッズキャンプは2011年にニセコで誕生した、3歳から16歳までの世界中の子どもたちを対象とした、体験型のアウトドアサマーキャンプです。ニセコの大自然を心置きなく体感し、楽しく異文化交流をしながらアウトドドア活動をすることを目的としています。
 子どもだけで参加するプログラム、親子で参加するプログラムなど、子どもの年齢や性格に合わせてプログラムを選択することができます。参加は3日間から可能ですので、夏休みに「少しだけ」英語や自然体験をさせたいという家庭でも気軽に参加できます。
 スタッフは全て英語ネイティブですので、今話題の「CLIL/Content and Language Integrated Learning」を体験することができます。ラフティング・木工・料理・ツリートレッキング・フルーツ・野菜狩り・スポーツ&ゲーム・農場体験・ネイチャーハイク・凧製作・和紙作りなどを全て「英語で」行いますので、子どもは「英語で英語を学ぶ」ことができます。
 Imagine Kids Campは、同じくニセコの大自然の中で、「1週間単位」で参加するサマーキャンプです。6歳〜14歳までの子どもを対象に3日間の日帰りキャンプと2日間の宿泊キャンプがセットになっています。
 こちらも英語ネイティブのフタッフがラフティングやカヌーなどの指導に当たりますので、子どもに自然体験、英語体験、異文化体験をさせたいという方におすすめのプログラムです。


自然体験キャンプで集団生活を経験する

 最近は「自然体験キャンプ」や「山村留学体験キャンプ」など、子どもが親元を離れて集団生活を経験ができるプログラムが増えてきました。新しい仲間と共同生活を体験できる「宿泊型のキャンプ」は、コミュニケーションスキルを伸ばし、自信を大きくし、自立を促す最高のツールです。
「宿泊型のキャンプ」では「自分のことは自分でやる」のが原則です。自分で起きて、自分で食事を作り、自分で片付ける。親元を離れて身の回りのことを自分でやることで「自立」を学ぶことができるのです。
「世界をつなぐ国際子どもサマーキャンプ」は琵琶湖比良山のふもと、水と緑あふれる湖西・蓬萊浜にある自然体験学習施設「BSCウォータースポーツセンター」で行われるウォータースポーツを中心とした宿泊型のキャンプです。
 20年以上に渡って開催されている「世界をつなぐ国際子どもサマーキャンプ」は、1泊2日、2泊3日、3泊4日、5泊6日とさまざまなコースを用意しています。なかでも、スタンダードなプランで、少し長めの冒険を体験してみたいという子どもには3泊4日コースがおすすめです。
 現地では、日本一大きい琵琶湖でカヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)、飛び込み(ワイルドスイム)、帆船でのセーリングを楽しめます。また、バーベキューやキャンプファイヤー、ドラム缶風呂など、アクティビティ以外にも楽しみがたくさんあります。子どもだけで参加する宿泊型キャンプという夏の大冒険は、大人になっても忘れられない経験になるはずです!
「宿泊型のキャンプ」を楽しむには、知らない人の中に飛び込んで行けるように日頃からコミュニケーションスキルの育成を意識することが大切です。コミュニケーションスキルは自然に身につくと考えている方が多いのですが、正しい方法を教えてあげなければ良いコミュニケーションスキルは身につきません。
 と言っても難しく考える必要はありません。笑顔で挨拶する、相手の目を見て話す、他人に親切にする、ありがとうやごめんなさいを素直に言えるようにするなど、親がコミュニケーションの基本を教えてあげれば、子どもは短期間で身につけることができます。


ホストファミリーになって留学生と生活を共にする

 夏休みに子どもの英語力と異文化への関心を一気に高める方法が「ホストファミリー」です。外国人留学生を、家族の一員として受け入れるのです。おすすめは「AFS日本協会」の留学プログラムです。
 AFSは国際的なボランティア団体で、営利を目的としない民間組織です。AFS留学生は世界の50カ国から来日します。留学生は高校生で、英語力を身につけています。受け入れ期間は1週間から1年まで。ホストファミリーはボランティアですから、協会からの金銭支援はありません。
 長期の受け入れの場合、留学生は地域の高校に通います。年齢の近い高校生のお兄さん、お姉さんと生活を共にする経験は、子どもにとってはもちろん、家族全員にとっても国際感覚を養う絶好のチャンスです。
 AFSのウェブサイト(afs.or.jp)では、ホストファミリーの条件、アドバイス、体験談など、たくさんのサポート情報が掲載されています。それらを参考に外国人留学生を受け入れる不安や疑問を一つひとつ解消していき、ホストファミリーになることを前向きに考えてみましょう。  家が狭いから、マンション暮らしだから、誰も英語が話せないからと、ホストファミリーを諦める必要はありません。日本に来る留学生は、飾らない日常の日本の生活や習慣や文化に興味があるのです。
 子どもが一人増えたと思って、我が子と同じように接すればよいのです。子どもの学校に体験入学したり、地域のお祭りやイベントに参加したり、一緒にスポーツをしたり、海や山やプールで遊んだり、そんな普通のことが留学生にとっては貴重な体験となります。
 外国人留学を受け入れることによって、子どもは身近なアイドルを持つことができます。「日本に一人で来るなんて勇気があるな!」「私も外国に行ってみたい!」「英語ができるようになりたい!」と、子どもは留学生からたくさんの刺激を受けると同時に、自分の将来の夢についても考えるきっかけになります。


日本国内の国際交流プログラムに参加する

 中学生以上になると、子どもが参加できる国際交流プログラムの選択肢が一気に増えます。日本国内で実施するもの、短期間海外に行って行なうもの、書類審査や面接をパスすれば奨学金を得て無料で参加できるものがあります。
 受験のための英語でなく、自分を成長させるための英語、将来社会で役立つための英語を体験するためにも、国際交流プログラムへの参加を検討してみてください。まずは親が調べて「こんな面白そうなプログラムがあるけど挑戦してみない?」と子どもに提案してあげてください。
 前述の「AFS日本協会」は、中高生を対象に様々な国際交流プログラムを実施しています。お勧めは外国人留学生たちと4日間の共同生活を行なう「国際交流サマーキャンプ」です。日本全国七カ所で毎年実施されています。
 世界中から日本に来ている同年代の留学生たちと真剣に語り合い、思いを伝え合う経験は、子どもの一生を変える大きな出会いとなることでしょう。
「自分の人生を変えてくれた!」
「世界を見る目が広がった」
「自分のことを今まで以上に考えるきっかけになった」
「言葉がうまく通じなくても、相手に伝える気持ちと笑顔、そして思いやりがあれば自分の気持ちを伝えられることに気づいた」(AFSウェブサイトより)など、大変充実した経験をすることができます。
 新型コロナウィルスの影響で多くの国際交流プログラムやサマーキャンプの実施が難しくなっています。しかし治療法やワクチンが普及する日はそう遠くありません。ポストコロナで子どもが突き抜けるためにも、今、国際交流についての情報を集め、プランニングをしておくことをお勧めします。


サマープログラム選択の注意点

 サマープログラム選びで大切なのは子どもの英語力や「気質」に合ったプログラムを選ぶことです。気をつけたいのが、詳しく内容も調べずに、有名なサマースクールに入れてしまったり、子どもの気質に合わないプログラムに入れてしまうことです。子どもがスムーズに環境適応できないと、せっかくのサマープログラムが「嫌な思い出に」なってしまうことがあります。くれぐれも親の希望だけで選ぶのではなく、子どもの気質に合わせてプログラムを選択し、子どもと対話をした上で参加を決めましょう。
子ども気質がわからないという方は拙著「強みを生み出す育て方」を参考にしてください。


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【強みを生み出す育て方】は、強みの見つけ方・伸ばし方を、科学的エビデンスをベースに、家庭で簡単に行える35の具体的なメソッドに落とし込んだ1冊です。幼児から小学生のお子さんを育てている方、子どもの「強み」がわからない、どんな習い事が向いているのかわからない、何が得意なのかわからないという方におすすめです!ぜひご一読ください。

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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2407年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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