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2018年7月号パルキッズ塾

Vol.63 | 幼児の英語オンラインレッスンの効果的な取り組み方

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-1807
小豆澤宏次『幼児の英語オンラインレッスンの効果的な取り組み方』(株式会社 児童英語研究所、2018年)


イメージ1 パルキッズでは教材に付属しているオンラインレッスンに関して、1歳半を目安に取り組みをスタートしてください、とお伝えしています。
 なぜ、1歳半なのか、それは身体的発達上、自分でタブレットなどの画面をクリックできるようになるのが1歳半あたりだからです。ただ、幼児教室などでは0歳から教室での取り組みをしていることから、保護者が正しくサポートできるようであれば、もちろん1歳半以前に取り組みをスタートしていただいても結構です。
 実は先日、生後半年のお子様がパルキッズのオンラインレッスンに取り組む様子のムービーをいただき、そこにはお母様がオンラインレッスンに取り組む様子をお子様がひざの上でじっと見ている様子が収められていました。
 幼児のアウトプットの取り組みでは、これが理想形です。「自分で考えて取り組めないから意味がない」そう思ってしまう保護者もいらっしゃるでしょう。しかし、英語に限らず幼児期の学習は、基本的に「保護者がやってみせる」というスタイルです。
 以前からお伝えしているように、私たち親がイメージしている「勉強」とはまったく違うのです。むしろ遊びの延長と捉えていただくとわかりやすいかもしれません。
 幼児期の子どもとの遊びをイメージしてみましょう。基本的に親が人形を動かしたり、積み木を積んだり、歌を歌ったり、手足を持って動かしたりするのを子どもは見ているだけです。決して自分でそれらのことができないからといって、与えることすらしない、そんなことはありません。そうやって刺激を与えることでお子様は少しずつ色んなことができるようになるのです。
 パルキッズのオンラインレッスンも同様です。自分で取り組めないからといって、オンラインレッスンをやらないということでは、いつになっても始めることができません。幼児期は基本的に保護者が取り組む、そして子どもはそれを見る、というスタイルで取り組みましょう。


| 少しずつ「できる」のバトン渡し

イメージ2 幼児期からパルキッズのオンラインレッスンに取り組んだ子どもたちはその後どのようになっていくのでしょう。前述したように、最初は親が取り組むのを見ているだけです。するとそのうち、どっち遊びなどで「こっち」と選べるようになります。もちろん最初は答えを考えてから選択するわけではありません。ただ単に、「こっち」と指差すのが楽しいだけです。ここに至るのも1ヶ月そこらの短いスパンではなく、長期スパンで少しずつできるようになるのであることを認識しておきましょう。
 指差しだけではありません。フラッシュカードや歌など、機嫌が良い時は真似をして言ってくれたりもするようになります。もちろん性格によるところもありますので、すべてのお子様がそうというわけではありませんが、もし少しでも口から出たり、取り組みに対してお子様の意思を感じたときは、大げさに驚いてあげましょう。
 さらに取り組みを継続していくうちに、クイズの選択をしっかりと意思を持って行えるようになります。そして終いには、「ママやらないで!僕がやる!」と自分でやるという意思表示をしてくれるようになります。
 子どもたちは、自分が自信を持ってできることに対して、さらに結果を求められない(プレッシャーを感じない)場面では、積極的に行動します。親は取り組みの結果に対して一喜一憂せず、できたところだけ大げさに驚くということを継続することで、前述の「ママやらないで!僕がやる!」に至るわけです。
 こうなるとほぼ成功です。あとは子どもが自分で取り組めるようになります。親がすべきことは、ちょっと引いたところで子どもの様子を観察し、引き続き、できたところだけしっかりと驚き、「できるようになっているんだよ」ということを行動で伝えてあげましょう。
 子どもたちは、幼稚園に入ったから、小学生になったから、中学生になったから、そういった節目で何かができるようになるわけではありません。「親はできるけど子どもはできない」ことを、少しずつ日々の取り組みを通してバトン渡しをしていくことで、自律した行動がとれるようになるのです。
 中学生でも、高校生でも、はたまた社会人になっても自律した行動がとれない子は、このバトン渡しができなかったことに原因があります。


| 幼児の取り組みにおける親の姿勢三カ条

イメージ3 次に、幼児のオンラインレッスンを行う上での親の姿勢について話を移します。ここさえ気をつけておけば、オンラインレッスンがうまくいく、そんなポイントをご紹介します。

 1) 待たない
 2) させない
 3) 焦らない

 1)から順に説明していきます。まずは「待たない」です。幼児教室に行った経験がある方ならおわかりでしょう。幼児教室の先生はどのようなスタイルで指導をしていましたか?幼児教室の先生は、とにかく速いテンポであらゆる取り組みをお子様に提供します。その理由は、子どもたちの集中力にあります。幼児の集中力は当たり前ですがとても短いです。パルキッズのオンラインレッスンは3~5分と短めですが、それでも取り組みの最中に、あっちを見たりこっちを見たりと、集中してすべてを見てくれるわけではありません。すべてを見てくれないにしても、少しでも集中して見てくれるようにするには、テンポとスピードが大切になってきます。お子様が集中して見てくれる間に、取り組みをすべて終わらせてしまう、そのぐらいのつもりで取り組みましょう。お子様が取り組むものとして自主的にやってくれるまで待ったり、見るまで待ったりすることで、時間がかかってしまい、かえって非効率な学習になることは避けましょう。
 次に「させない」です。これはちょっと極端な物言いになってしまいましたが、子どもが自分で取り組んでくれることに期待するあまり、どうしても子どもにレッスンを「させよう」としてしまいます。わかっていても、やってしまう、親としては仕方ない、私も重々承知しています。だからこそ、極端な物言いで、保護者の皆さんに知っておいていただきたいのです。基本的なスタンスは「子どもに取り組ませない、見せるだけ」と思っておきましょう。前述したように、そこからできることを少しずつバトン渡ししていけばよいのです。
 最後が「焦らない」です。幼児教育とは「待ちの教育」です。焦って成果を求めすぎても、その先には失敗しか待っていません。焦ったからといって身長が早く伸びるわけでもありませんし、言葉を早く話し始めるわけでもありません。焦ることでイライラして子どもを叱ってしまい、結果取り組み中断ということになるだけです。遠い未来を見ながら、子どもの成長を楽しむぐらいの気持ちで取り組んでみましょう。
 そもそもなぜ親は「焦る」のでしょうか。子どものため?いえ、そうではありませんよね。親が安心したいからです。幼児の英語教育はもちろんですが、子どものためです。それがいつのまにか自分のためになっていくことで「焦る」という気持ちが出てくるのです。親も人間ですから焦ることもあるでしょう。そんなときは、この取り組みは誰のためにやっているのか、もう一度初心に戻ってみると気持ちがリセットできるかもしれません。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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