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2024年2月号パルキッズ塾

Vol.130 | パパ・ママにおすすめ!日記を書いてみよう!

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2402/
小豆澤宏次『パパ・ママにおすすめ!日記を書いてみよう!』(株式会社 児童英語研究所、2024年)


パパ・ママにおすすめ!日記を書いてみよう! 日々子育てお疲れ様です!パルキッズのお取り組みはもちろん、地頭講座でも毎日さまざまなご相談を親御さんから受けているわけですが、本当に子育てに悩みは尽きないというところが率直な気持ちです。暗中模索をしながら子育てをおこなっている親御さんには本当に頭が下がります。そんな親御さんのために、少しでもマップやコンパスの代わりになるようなコンテンツを提供していきたいと思っています。親御さんがお子さんの伴走者になっているように、我々も親御さんの伴走者でありたいと思っています。
 さて、突然ですが、皆さん日記を書いていますか?実は私は日記というものを書いたことがなかったのですが、iPhoneのOSアップデートで追加された「ジャーナル」という日記アプリを使い始めたことをきっかけに、日記を書くことを習慣化したいと考えています。
 まだ書き始めて1ヶ月ほどですが、日記を書くことが親御さんの子育てのお悩みを減らす効果があるのではと思い、この方法をシェアしたいと思います。もちろんジャーナルを使っても良いですし、そのほかの日記アプリや、紙に書く方法でもなんでも構いません。なぜ、日記を書くのか、ここをちょっと深掘りするだけで、親御さんの気持ちが楽になるはずです。


ジャーナリングって知っていますか?

ジャーナリングって知っていますか? 2000年代に入ってからメンタルヘルスがずいぶん注目されてきました。皆さんがよく知っているところではマインドフルネスなどの瞑想です。激務と言われるITやテック企業の社員さんたちがマインドフルネスを日常生活に取り入れていることはよく知られています。特にコロナ禍を経て、リモートワークや地方からの勤務など、メンタルヘルスは働き方にも大きく影響を与えています。
 さて、そのひとつであるジャーナリングというものが女性を中心に近年人気が出ているそうです。ジャーナリングとは「書く瞑想」とも呼ばれており、とにかく頭に浮かんだことを書き出していこうというものです。いわゆるその日何があったかを書く、備忘録的な日記とはことなり、自分の考えを整理することで自らを客観視し、課題解決へと導く、ひいては心の安定につながるというものです。
 なぜジャーナリングがメンタルヘルスに役立つのかを書いている記事はさまざまありますが、ジャーナリングが流行り始めたころ、私もいくつか読んだのですが、いまいちその理由が理解できませんでした。私がおすすめする方法は、必ずしもジャーナリングというわけではありませんが、おそらくこういったことを狙っているのだろうということは理解できました。
 では、あずき流ジャーナリングとも言える方法について具体的にシェアしていきましょう。


何を書けばいいの?

何を書けばいいの? 私の場合はジャーナリングをやろう!というよりも、日記でも書いてみるか、という軽い気持ちで始めたわけですが、最初に何を書いていたかというと、その日やったことばかりでした。どこどこへ行ったとか、こんな仕事をやったとか、誰と食事へ行ったとか、ですね。私の場合はこれらを備忘録的に書くことがとにかく面白くなくて、スタートして1週間ほどで続ける自信がほぼなくなっていました。
 そこで思い切って書く内容を別のものにすることにしたのです。それは「その日の気分」です。腹が立っているとか、嬉しいとか、イライラするとか、そんな気持ちだけを書くようにしたのです。すると、何が原因でそんな気持ちになるのかも書けるようになったのです。例えば、今日の気持ちはイライラしている、というところからスタートして、その原因は業者さんとのやり取りがスムーズに進まず、もう少しこちら側のやり方を理解してくれたらイライラすることがなかったのに、というようなことまで書くようになりました。
 これを2週間ほど続けているとあることに気づいたのです。自分の気持ちの原因には2種類あるということです。当たり前のことなのですが、自分の感情の原因となるものは、外的要因と内的要因です。つまり、自分がイライラしているという場合、自分以外の他者に原因がある場合と、自分に原因がある場合に分けられることに気づいたのです。本当に当たり前のことなのですが、私はジャーナルを書くことでそのことに初めて気づくことができたのです。
 皆さんも「自分は変えられるけれど他人は変えられない」という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。私も仏教徒なのでこれには大いに賛同しているわけなのですが、ジャーナルを書くことで、自分の感情には自分で解決できるものとできないものがあることに気づいたのです。自分で解決できるものは解決策を考えればよいですが、解決できないものに関してはスパッと諦めて気持ちを切り替えられるようになったのです。


自分を客観視することがメンタルヘルスの本質

何を書けばいいの? 私はこれまでお伝えしたようにジャーナルを書くことで段階的に発見がありました。まず自分の感情を素直に書き出す。次に原因を書き出す。その原因が内的要因であれば、自己完結で解決できるわけなので、その方法を書き出す。逆に外的要因の場合は、外部が変わることで解決させるのではなく、自分が悪いわけではないのでまずは開き直る。その後、自己完結で解決できる方法を探ります。例えば、友人と約束をしていたのに、その友人は大幅に遅刻をしてきたとします。イライラしますよね。でもこれは友人に原因があるわけなので、まずはスパッと気持ちを切り替えて、今後イライラしないために自分ができることを探します。例えば、次に同じことが起こったらその友人とどこかで待ち合わせることはできるだけしない、などです。こうやって原因を探って解決方法を導き出すことができれば、気持ちがスッキリとして、いつまでも気持ちを引きずることがなくなります。そしてこれは自分を客観的に認知しようとしていることに他なりません。自分を客観視することがメンタルヘルスにとって重要であることは周知の事実ですし、その方法はいくらでもあると思いますが、私は簡単な方法としてこのような形でジャーナルを書くことをおすすめします。
 ちなみに毎日書く必要はありません。何かしら自分の感情に大きな波が訪れた時に書きましょう。それだけで自分の感情を今よりもコントロールできるようになるはずです。子育てをしていると日々感情が揺れ動く場面が訪れます。そんな時、ぜひこの方法を試してください。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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