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2024年12月号パルキッズ塾

Vol.140 | ここが分岐点!日本で英語圏の代わりを探そう

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2412/
小豆澤宏次『ここが分岐点!日本で英語圏の代わりを探そう』(株式会社 児童英語研究所、2024年)


ここが分岐点!日本で英語圏の代わりを探そう 今年も残すところあと1ヶ月です。今年のお取り組みはいかがでしたか?「なかなか思い通りに進まなかった」自分に厳しい方はそう思うかもしれません。しかし、後々「わが子がこうなりました!」とお便りをくださる先輩パパ・ママのほとんどが、思い描いていたような取り組みはできていなかったようです。成功したその理由はただひとつです。「継続した」からです。みなさんも継続さえしていれば今年も合格です。来年も継続を目標に環境づくりをしていきましょうね。
 さて、それに向けて、定期的にパルキッズの基本の「き」をお伝えしているわけですが、今回は私が以前講演会をしていた時に必ず冒頭で話していた内容をお伝えします。私自身、講演会とはいえ、一方的に話すのが苦手で、聴講者と質問・回答を交えながらインタラクティブに行うスタイルを好みます。今回のお話も、聴講者に質問をして、みなさんの頭の中でどういう思考が行われているのかを表出させることで、課題を見える化して解決していくというものになっています。
 みなさんがお子様に英語教育を行おうと思った時に、さまざまな選択肢があります。どのようにして取捨選択するのか、どこで分岐していくのか、それを見える化しながらお話を進めていきましょう。


子どもたちは環境から言語を身につけることをみんな知っている

子どもたちは環境から言語を身につけることをみんな知っている まず最初に「もしもお金と時間に余裕があったら、お子様に英語を身につけさせる場合、どうしますか?」と質問をします。みなさんも考えてみてください。色んな教材を片っ端から試してみる?英会話の教室に週1だったのを週5に変える?インターナショナルスクールに通わせる?ナニーを雇う?色々な方法があることに気づきます。今やっている取り組みをより厚くすることもできますし、まったく別の方法を選ぶこともできます。いかがですか?実は講演会でこの質問をすると、ほぼ100%の方が「英語圏に移住する」と回答します。わかりやすく「英語圏」をこの場合「アメリカ」としておきますね。
 で、次の回答が面白いのですが、「アメリカに移住した場合、英語を身につけさせるためにどんなことをしますか?」と質問すると、ほとんどの方は「特に何もしない」「普通に現地校に通わせる」と回答するのです。英会話教室に通わせるのでもなく、教材を買うのでもなく、ただアメリカで日常生活を行うことを選択するのです。これはどういうことなのでしょうか?おそらく「アメリカにいることで英語が身につく」と思っているのでしょう。つまりアメリカという環境にいさえすれば英語が身に付くと、ほとんどの方は考えているのです。子どもたちはお勉強させたり、教えたりしなくても、環境さえあれば英語が身に付くということをみなさん知っているのです。
 しかし、誰もがアメリカに移住することはできません。となると日本にいながらにして「アメリカの代わりになるもの」を与える必要があるわけです。ここで分岐が発生します。「アメリカの代わりになるもの」は何なのか、みなさんそれを考えて、英会話教室に通わせたり、教材を買ったり、インターに通わせたりするわけですね。であれば、「アメリカ」の構成要素を知ることができれば、その代わりとなるものを簡単に作り出すことができるわけです。何が「アメリカ」なのでしょうか?


どんな内容をどれぐらいの時間聞いている?

どんな内容をどれぐらいの時間聞いている? 家族でアメリカに移住したとしましょう。特に英語学習をさせるようなことをしない、でしたね。その場合、子どもたちが普段触れている英語とはどういったものなのでしょう?両親が日本人の場合は家庭内では日本語が主となっているでしょうから、英語は主に外で触れることになると考えられます。日常生活をしていると触れる英語、それは学校での子ども同士の会話、お店やご近所さんから聞こえてくる英語です。テレビがない時代も言語を身につけていたわけなので、テレビやラジオなどの機械音はない場合と想定してみます。いかがでしょう?これぐらいでしょうか?ここで気づきませんか?子どもたちが聞いている英語のほとんどは会話なのです。
 ではどれぐらいの時間聞いているのでしょうか?ちなみに家庭内で子どもたちがどれぐらいの言語の音に触れているのかというと、おおよそ90分程度と言われています。一方、幼稚園や小学校であれば、無音部分を切り取って繋げたとして、60~90分ほどでしょうか。幼稚園児が1日どれぐらいの日常会話に触れているかというデータでは、2~3時間ほどと言われているので、家庭内が90分であれば外でもそれと同等の時間聞いていると考えて良いでしょう。
 まとめると、子どもたちの周りに溢れている日常会話を90分程度聴いていることになります。この点で言えばパルキッズは「アメリカ」足り得ます。


クオリティは?子どもたちは自覚している?

クオリティは?子どもたちは自覚している? 続いてクオリティについてです。子どもたちの周りにある日常会話のクオリティはどうでしょうか?子ども同士の会話が主なので、クオリティは高いとは言えません。文法的にも間違いだらけでしょう。語彙も豊富とは言い難いですよね。ちなみに母語の場合は家庭内の親御さんの会話を聴いているわけですが、こちらもクオリティは決して高いとは言えません。自分が普段、家庭内で話している会話を思い起こしてください。いかがですか?ニュースなどで流れる高尚な言語クオリティとは言えません。そんな中でも子どもたちは言語を身につけてしまうのです。
 さらに、そういった言語の音を子どもたちはどういうスタンスで聴いているのかについて考えてみましょう。意識的に聴いているのか、それとも無自覚の状態で聴いているのか、です。英語で言えば前者は”listening”、後者は”hearing”です。もちろん自分に対する話しかけに対しては意識的に聴いていることもあるでしょうが、ほとんどは聴いているというよりも、聞こえているという状態です。つまり無自覚の状態で聞いているわけです。
 パルキッズの場合は、文法的な間違いもないですし、比較的丁寧な会話文を使っているので、クオリティとしては低くありませんが、子どもたちはそういった音を無自覚の状態で聞くことを推奨しています。一生懸命に覚えようと聴く必要はないという指導をしています。そういった意味で、ここでもパルキッズは「アメリカ」に近いと言えます。


生活言語から学習言語への橋渡しは?

生活言語から学習言語への橋渡しは? いかがでしょうか?「アメリカ」のことがずいぶんわかってきました。「卑近な日常会話を1日90分ほど、無自覚な状態で聞こえている」これが「アメリカ」の要素になりそうです。では、英会話教室はどうでしょうか?一般的な教室だと、クラスルームイングリッシュを週1回1時間、意識した状態で聞いてる、というイメージです。これだと「アメリカ」とは言い難いですね。次にインターナショナルスクールはどうでしょう?毎日行ったとして、限りなく「アメリカ」に近い状態を作ることができそうです。そしてパルキッズ。これは言わずもがなですね。
 日本で「アメリカ」を作り出す方法はひとつではありませんが、今回挙げた要素を鑑みて選択していくとよいですね。
 最後に「アメリカ」で身に付くものはネイティブの3歳レベルの生活言語です。ここから先、さらに英語力を伸ばしていくためにはどうすればよいのでしょうか。こちらも「アメリカ」に倣ってみましょう。耳からインプットしていたものを、今度は文字を使って目からインプットをしていくわけです。具体的に言えば、読書です。つまり、読書に繋げることまでできれば、限りなく「アメリカ」に近い英語教育を日本で行うことができるわけです。
 パルキッズに取り組んでいる方は安心していただけたのではないでしょうか?


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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