パルキッズ塾 パルキッズ通信 | パルキッズジュニア, パルキッズプリスクーラー

2025年3月号パルキッズ塾
Vol.143 | パルキッズジュニア?プリスクーラー?どちらで始めるかの見極め方
written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)
※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。
引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2503/
小豆澤宏次『パルキッズジュニア?プリスクーラー?どちらで始めるかの見極め方』(株式会社 児童英語研究所、2025年)
今年度も最終月になりました。毎年そうですが1月あたりからパルキッズをスタートされる方が急激に増えていきます。おそらく新年度に向けて、ご家庭での教育方針が決まり、さあスタート!ということでパルキッズに取り組まれる方が多いからだと思います。取り組みをスタートされた方、おめでとうございます!これでお子様の英語教育は安心です。あとは迷わず継続できるかどうかですね。というのも英語教育で成功するためには継続がすべてだからです。
パルキッズを販売・サポートしている私が言うのもおかしいですが、パルキッズ以外の英語環境でも英語は身につきます。ただご家庭の環境にどの教材が合っているのか、です。忙しい親御さん、英語教育は最小限の時間に抑えて、効率的に環境を与えたい方にとってはパルキッズが一番でしょう。一方、英語が大好きでお子様と一緒に楽しみながら英語教育を行いたい方は、別のアプローチの方が幸せになれるかもしれません。
そんな中でパルキッズにたどり着いた皆様が、スタートする教材を選ぶ上で、お悩みになるポイントがいくつかあります。今回はその中でも比較的多い、『パルキッズプリスクーラー』でスタートするのか、それとも『パルキッズジュニア』で、なのかについて、判断基準を解説しようと思います。
年長から小学校低学年のお子様でこの2つの教材でお迷いの方は、ぜひ参考にしてください。
『パルキッズプリスクーラー』『パルキッズジュニア』何が違う?
まず、『パルキッズプリスクーラー』と『パルキッズジュニア』について何が違うかをご説明します。単純に『パルキッズプリスクーラー』が幼児向けで『パルキッズジュニア』が小学生向けということではありません。言語獲得に幼児向けとか小学生向けとははありませんからね。
何が違うのかをご説明する前に、よくある誤解を解いておいた方がよいかもしれません。『パルキッズプリスクーラー』と『パルキッズジュニア』は基本的に目的は同じです。それは「インプット」です。言語の獲得にインプットが必要不可欠であることは言わずもがなですが、どちらもそれをすることを目的にした教材です。
では違いは何か?ですね。それはインプットのやり方です。『パルキッズプリスクーラー』はご存知の通り、音声をかけ流すことでインプットを行います。意識して聞く必要はありません。『パルキッズプリスクーラー』の内容が聞こえている状態であれば大丈夫です。一方、『パルキッズジュニア』の取り組みは音読です。音読をすることによって(読めない場合は音声とのサイマル読み)自分の口から発した音声を耳からインプットしていきます。取り組みとしては意識的な取り組みとなりますので、そのあたりが『パルキッズプリスクーラー』と異なります。意識的な学習が増えることで、負担としては『パルキッズジュニア』の方がかかります。
小学3年生以上のお子様、音読ができるお子様は『パルキッズジュニア』
さて、迷うことなく『パルキッズジュニア』からスタートするべきお子様からお伝えしましょう。
まずは年齢です。小学3年生以上のお子様は、『パルキッズジュニア』からのスタートになります。もちろん『パルキッズプリスクーラー』からスタートをしても構いませんが、我々としては中学に入った時点でお子様が「英語学習をやっていてよかった!」と感じていただきたいと思っています。そのためには読解力を育成し、読める!を実感し、英検に合格していただきたいと考えています。小学3年生以上でスタートし、英検に合格するためには、インプットと読解力育成を同時進行でやっていく必要があります。だからこそ『パルキッズジュニア』からのスタートになるのです。
また年長から小学校低学年のお子様でも読力が身についていて、音読ができるお子様の場合は、小学3年生以上でなくても『パルキッズジュニア』からスタートしていただけます。音読ができる場合は、読んでインプットが可能だからです。あとは15分程度の学習が可能なお子様であれば、『パルキッズジュニア』で効率的に英語力を伸ばしていただけます。
中学受験をお考えの場合?
主に都市部の場合に出てくるお悩みとして中学受験があります。近年は中学受験をするお子様でも英語学習は継続する場合は増えています。とはいえ、中学受験をしないお子様と比べると、どうしても取り組みに割ける時間は少なく、効率的な学習が必要になります。
中学受験をするとなると小学校中学年あたりから対策を始める方が多いようです。ですので、英語にフルコミットできるのは小学校低学年までとなります。となると、限られた時間の中で、先にお伝えした中学校に進学した時に「英語学習をやっていてよかった!」となるためには、少々負担は大きくなりますが、年長から小学校低学年からのスタートでも『パルキッズジュニア』を採用していただくのがよいでしょう。
ただここで1点注意があります。『パルキッズジュニア』の取り組みは1日15分程度です(プレレッスンは5分程度)。この時間を1日のどこで確保するのか、事前にしっかりとお子様と話し合いましょう。『パルキッズジュニア』をお子様に与えるのは教育ですから、親御さんの専権事項として決めてしまっても構いませんが、いつ取り組むかという点に関しては、お子様にもしっかりと責任を持たせてあげましょう。単純に「いつ取り組む?」ということではなく、「朝食前」「帰宅後」「お風呂に入る前」などいくつか選択肢を与え、そこから選ばせてあげるとよいでしょう。もちろんその理由も聞くことで、お子様の中で判断するに至った思考がクリアになります。
子どもたちは言われてやるのと、自分で決めてやるのとでは、良い意味でのプレッシャーがまったく違います。単純に英語学習ということではなく能動的な学習習慣をつけるためにも、親御さんがしっかりと伴走してあげましょう。

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)
1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。