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2010年3月号特集

Vol.144 | Q&Aスペシャル

written by 船津 洋(Hiroshi Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu-1003/
船津洋『子どもはどうしてコトバを身につける?』(株式会社 児童英語研究所、2017年)


 今回は久しぶりにQ&A特集です。それでは、ばっさばっさとお答えして参りましょう。

質問1

 現在3歳の娘はプリスクーラーを終了するところまできています。
 このような状態で、次はキンダーに進むつもりにしていますが、ファーストワーズもセットになっているスターターキットにした方が良いのでしょうか? 2年たつのに、目に見える成果のようなものが全く感じられず不安を感じています。

回答1

 英語教育というと、私たちが受けてきた学校での英語教育や英会話学校などを直感的に思い浮かべてしまいます。馴染みが深いので当然のことです。それらの英語教育は一段一段学習を進めていく、ひとつひとつ表現を身につけていく、といった状態で進んでいきます。これらの学習法は、今日学んだことがこれ、昨日学んだことはそれ、という積み上げ式で成り立っています。
 この学習法は学習した内容が見えやすく、いや、見えないと学習が先に進まないので、修得を確認しつつ進める必要があります。要は学習、その後に確認を繰り返す「目に見える学習法」ですね。
 それに対して、私たちの提唱する、皆さんの実践されている学習法は、このように進みます。
 まず、かけ流し1年目。基本的には毎日90分CDをかけ流すだけです。母親の仕事はスイッチを入れるだけ。子どもに至っては何もする必要はありません。聞くと無しに耳からパルキッズの音が入っていればよいのです。
 少し英語から離れましょう。日本の子どもたち、私たちの子どもたちのことを考えてみます。彼らは生後半年から1年で日本語を聞き取る回路を身につけます。1歳になっていれば日本語を聞き取れるようになるわけですね。これを我々は『リズム回路』の獲得と呼んでいます。
 例えば「ミイチャンオミズノム」という音が耳から入ることを考えてみましょう。日本語を全く知らない外国人にすれば、この数珠つながりの音のどこからどこまでがひとつの単語なのかが分かりません。連続する音の中から「ミイチャン」「オミズ」「ノム」という単語を発見できないのです。音から単語を発見できない。すなわちこれが「聞き取れない状態」なのです。日本人が英語が出来ない原因のひとつです。
 さて、この聞き取り能力を可能にする『リズム回路』を、幼児達は1年以内に身につけてしまい、日本に生まれれば日本語の聞き取り、英語圏に育てば英語の聞き取りが出来るようになるのです。そしてこの『リズム回路』を構築することが、幼児期の英語学習の第一歩なのです。
 パルキッズは英語圏に育つ子どもたちが耳にするであろう英語を、繰り返しかけ流すことによって、日本にいながらにして子どもたちに英語のリズム回路を身につけさせるべくデザインされています。
 すなわち、パルキッズを毎日90分、たまに休むくらいは構いませんが、きちんとコンスタントにかけ流してきたご家庭では、お子さまはすでに英語のリズム回路を身につけているのです。すなわち、彼らは彼らの長い人生において、私たちが日常的に経験しているような「英語が聞き取れない状態」を体験することはないのです。
 しかし、このリズム回路を身につけて聞き取りが出来るようになっていることを、本人は自覚することが出来ません。読者の皆様も想像して下さい。皆様は英語の『リズム回路』は持ち合わせていないかも知れませんが、日本語のリズム回路は幼児期にすでに身につけています。だから日本語を聞き取れる訳ですが、「日本語を聞き取れる」ことを、果たして日々実感されているでしょうか。恐らくそんなこと考えたこともなければ、いざ実感してみようとしても無理でしょう。あまりにも日本語は自然すぎて、聞き取ろうとしなくても、耳に入ってくる日本語は単語の連続として聞こえてしまうのです。
 そうです。そして、パルキッズを1年間流し続けたご家庭では、お子さまはもう英語をすべて単語の連続として聞き取っているのです。日本語を身につける能力のあるお子さまには、この能力は備わっています。ですから、お子さまの能力に関わらず、パルキッズのスイッチを入れ続けてきたのであればリズム回路は育っているのです。
 さて、聞き取れるようになると、その後子どもたちは聞き取った単語を脳の中に蓄えていきます。この作業が生後半年から2歳くらいにかけて非常に活発に行われます。これを我々は『仮語彙の蓄積』と呼んでいます。仮語彙とは耳慣れない言葉ですが「まだ意味の付いていない単語」を指します。音としては聞いたことがあるが、まだ意味までは知らない単語のことです。この仮語彙を子どもたちは、日々耳にする日本語の音から抽出し、蓄積し続けているのです。
 パルキッズの場合にもこの仮語彙の蓄積は同様に進行します。パルキッズのかけ流し半年から1年で英語のリスニングを出来るようになった子どもたちは、聞き取った英単語をどんどん記憶していくのです。パルキッズで2年学習している子は、少なくとも2,000~3,000語の仮語彙を有しているのです。スゴイですね。お子さまはここまで来ています。ご心配無くパルキッズキンダーで次のステージ、語彙の強化と読解力に育成へ進めて下さい。ここまでは準備段階、ここから先が英語育児の醍醐味です。


質問2

 上の子4歳、3月で5歳になります。下の子2歳3ヶ月が居ます。
 上の子は1歳半から英語教室に通わせ、4歳から週2回のペースで通ってます。下の子はお腹に居る時から、お兄ちゃんと一緒に教室内で聴いて半年お休みしてから、今はベビーコースでお兄ちゃんと別に週2習っております。
 英語教室だけでは単語や文章が足りない様に感じ、1月から低価格なファーストワーズを購入、時々上の子も下の子も口ずさんでます。
 その後リタラシーリンクスを購入し、1週間で最初の4冊を上の子は、ほぼ暗唱出来たので、少し期待し、パルキッズプリスクーラーかパルキッズキンダーどちらを購入したら良いのか悩んでおります。

回答2

 英語教育で最も大切なのは、日々のかけ流しです。それにより、聞き取りが出来るようになり、仮語彙が増え、語彙を強化していけるのです。会話レッスンは時間と手間の割にはインプット量が少なく、インプットする内容も通り一遍の挨拶や、我々が「クラスルームイングリッシュ」と呼んでいる指示語、さらには色、形、数字や空間認識に若干の動詞と名詞、と会話を通しての学習は、範囲があまり広くならないのです。
 型にはまった「英会話」的な英語を身につけたり、楽しんだり、外国人に慣れる目的ならば会話教室だけでも構いませんが、英語を自然に聞き取れて英語で考えられるようなバイリンガルに育てるには、日々のかけ流しが不可欠です。
 教材の選択についてですが、パルキッズプリスクーラーは基礎概念と身の回りのもの、街中の物などの単語や日常の行動パターンを英語で身につけていく教材です。語彙は1,000~2,000語です。その程度まで身についているようなお子さまであれば、パルキッズキンダーから進めることも可能です。
 キンダーはカレンダーとリアルタイムに連動するので、年中行事をテーマに学習を進めることが出来ます。それにより、語彙化がスムーズに行われるので、どんどん語彙を増やしていくことが出来る教材です。
 上の子が5歳、下の子が2歳ですので慌てる必要はないと思います。今からプリスクーラーから開始しても、上の子9歳で終了です。さらに下の子のインプット状況を考えれば、プリスクーラーが適しているので、この際は二人そろってプリスクーラーからのスタートがよいでしょう。


質問3

 現在、1歳4ヶ月の息子がいます。親が英語ができないので、英語を身につけさせたくて8ヶ月位から「さわこの一日」「かな絵ちゃん」など色々試してきました。
 今月、念願のプリスクーラーを購入し、早速流し始めました。かけ流しも定着し、続けていけそうです。
 私事ですが、近いうちにもう1人子どもが欲しいと考えていて、もし、兄弟ができた場合、2人分で1日に3時間流すのは続きそうにないのでどうすれば良いのかとても気になるので教えて下さい。
 同時にスタートできるように今はプリスクーラーを使わない方がいいでしょうか?それとも、開始時期を揃えると下の子どもと同じレベルでは上の子どもが嫌がるでしょうか?今、何をしてやることが望ましいのか教えてください。

回答3

 この年齢でパルキッズをスタートできて良かったですね。もう大丈夫ですよ。後は日々のかけ流しだけ。バイリンガルに間違いなく育ちます。5歳半で終了しますが、その段階でアメリカ人の学年でいえば小学2年生程度の英語力が身についています。
 あとは本をたくさん読むことで、ネイティブ達と何ら遜色ない英語力を身につけていくことが出来るのです。将来が楽しみですね。まずは日々のかけ流し、単調ですが、それがすべてです。淡々と進めて下さい。
 次のお子さまをお考えとのこと。ごきょうだい二人ともバイリンガルに育ててしまいましょう。英語の音環境は別々にする必要はありません。まずは上の坊ちゃんに向けてのかけ流しを続けて下さい。下の子が生まれたら、下の子はその段階で上の子が聞いているものを「ついでに」耳にするだけで結構です。下の子のために、プリスクーラーを1からかけ流してしまうと、下の子は上の子のプログラムと2つ同時に耳にすることになってしまいます。1日3時間ものかけ流しは好ましくありません。
 パルキッズは途中からスタートすることも可能です。下の子は、上の子が取り組んでいるところから耳にし始めることになりますが、そのまま上の子と一緒に取り組みを続けてください。上の子のキンダーが終了し、4年分のインプットを卒業した段階で、下の子には改めて1から聞かせ始め、生まれるまでに聞くことの出来なかった部分をインプットしてあげると良いのです。ひとつのご家庭に英語の音環境はひとつ。リラックスして取り組んでいきましょう。


質問4

 長男4歳11ヶ月(この4月から年長)のために教材購入を検討しています。
 資料を見る限り、プリスクーラーがよさそうかなと思うのですが、右脳に働きかけながら英語の回路をつくってゆくとのことですが、この教材が長男に適しているか心配です。
 現在、算数は小2レベルの計算や文章問題の発展レベルまでの問題が解けるように。国語はやはり小2レベルの文章読解問題まで解けるようになっています。左脳中心の学習を進めてきた長男に、はたしてこの教材が適しているのでしょうか。
 ちなみに、英語教育は某社の教材で半年ほどやっていますが、単語50語前後知っている程度です。

回答4

 スゴイですね。随分優秀なお子さんですね。左脳的な学習をされているとのことですが、パルキッズは学習方法と言うよりも、単純に年齢で使えるかどうかが決まってきます。まだ4歳ですので、全く問題なくパルキッズをご使用いただけます。
 ちなみにパルキッズの使用上限は9歳くらいとなっておりますが、これはあくまでも参考です。9歳までに終了すればよいとか、9歳以上は使えないと言うことではありません。幼児期に英語を1年以上かけ流してきたご家庭であれば、すでにその子は聞き取り能力を持っているので、パルキッズの使用に年齢的な制限はなくなります。
 これからスタートして、9歳までには全コース終了します。すでに日本語も読めるのですから、英語も読めるようになるでしょう。パルキッズを卒業する頃には、英検の準2級くらいは余裕で合格でしょうね。
 かけ流しは、他科目の勉強中でも構いません。日本語の本を読んでいる間や、プリント学習中などに低めのボリュームで流しておきましょう。まずはかけ流しからスタートです。


質問5

 2歳7ヶ月の子どもがいます。4月から、週に3回ほどプリスクールか英会話のスクールにいかせようと思っています。
 家でも何かインプットをしたいのですが、どれがいいでしょうか?
 ちなみに1歳半くらいの時に他社のセット絵本を買ってしばらく読み聞かせをしていたのですが子どもがCDを触りたがっていらいらしてしまい挫折してしまいました。1ヶ月ほど聞かせただけですが英語は口ずさんでいました。

回答5

 バイリンガルに育てるのであれば、プリスクールも英会話も必要不可欠ではありません。それらに通わなくてもご家庭でバイリンガルに育てることは出来ます。
 逆にバイリンガルに育てるために不可欠なのは家庭での英語の音環境です。これがなければ、週に数回英会話に通う程度では、バイリンガルに育てることは不可能です。毎日英語保育をするプリスクールにでも通わせれば、英語を話すことは出来るようになりますが、この大切な時期に、日本語の保育から切り離してしまうのは失うものが多いかも知れません。
 スクールに通うかどうかのご判断は、ご家庭に委ねるとして、日々のかけ流しだけは毎日実践して下さい。1日わずか90分です。低めのボリュームで、耳に入っていれば結構です。
 「お子さんがいやがるがどうすればよいか」というご質問をたまに受けますが、これについては問答の余地はありません。かけ流しを続ければよいのです。
 バイリンガル教育はお遊びでも何でもなければ、親のエゴでもありません。ご家庭の教育方針のひとつです。教育方針は親が独断で決めればよいこと、子どもの意見や好き嫌いなど関係ありません。ましてや自分のことすら出来ない幼児に遠慮して、方針をゆがめる必要などありません。
 自信を持ってかけ流しを続けて下さい。そもそも、低めのボリュームで淡々とかけ流している分にはいやがることはないと思います。安心してかけ流しをスタートしましょう。


質問6

 かなりマイペースなうちの子ですが、他社の英語通信教材で約2年、英語に触れさせてきました。もうすぐそちらが終了するので、後継として考えています。
 今までは書いたり読んだりということはしていません。プリスクーラーのほうがレベル的にはあっていると思うのですが、年齢だともうすぐ5歳になるのでストーリー的にも面白そうなキンダーのほうがよいか、迷っています。
 興味を持たないと全然やろうとしない我が子には、どちらがよいでしょう?ちなみに今のところ本人は、英語には幸い興味津々です。

回答6

 すでに英語に触れさせていらっしゃるようですね。結構なことです。英語は早い時期にかけ流しをスタートして『リズム回路』を身につけることから始まります。その点において、お子さまはラッキーですね。
 5歳ですのでプリスクーラーでもキンダーでもスタートできる年齢です。まずは今までインプットされてきた内容の「質」をご検討下さい。
 パルキッズではプリスクーラーの1年目に身体の部分、身の回りのもの、家の中のものなどを学習していきます。色や形、数や空間認識などもここで学習します。
 2年目になると家の中からどんどん外の世界へと、単語を始めとしたストーリー体験を広めていきます。また、調味料や病気など分野ごとに内容を深めていきます。最初の2年間で、大体2,000~3,000語くらいの単語に触れることになります。
 キンダーではストーリー展開の場を家庭から幼稚園へと移し、さらに語彙を強化していきます。キンダーは基礎概念はマスターしているとの前提で作られています。基礎概念をマスターしているとご判断されればキンダーからのスタート、不安であれば、基礎概念復習用のファーストワーズとセットで開始されればよいでしょう。
 ただ、まだ5歳のですのでプリスクーラーからのスタートでも9歳で終了できるので、そちらでゆっくりとかけ流しを続けるのも良いかも知れませんね。


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プロフィール

船津 洋(Funatsu Hiroshi)

株式会社児童英語研究所 代表、言語学者。上智大学言語科学研究科言語学専攻修士。幼児英語教材「パルキッズ」をはじめ多数の教材制作・開発を行う。これまでの教務指導件数は6万件を越える。卒業生は難関校に多数合格、中学生で英検1級に合格するなど高い成果を上げている。大人向け英語学習本としてベストセラーとなった『たった80単語!読むだけで英語脳になる本』(三笠書房)など著書多数。

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