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2017年4月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.70 | タフな子どもを育てる!

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/hawaiian-journal1704/
船津徹『タフな子どもを育てる!』(株式会社 児童英語研究所、2017年)


 来る6月にダイヤモンド社から私(船津徹)の新著が発売されることになりました!タイトルは『世界標準の子育て』(仮)です。グローバル時代に活躍できる子どもを育てるノウハウを、誰でも実践できるように説明しています。
 グローバル化の本質は「競争社会」です。日本の子どもたちが国際競争の中で生き残っていくには、環境の変化を恐れず、困難な状況に立ち向かっていける「メンタルタフネス」を身につけることが必要です。


| 2つの自信を育てる

イメージ1 「メンタルタフネス」の源泉は「自信」です。自信を大きく育てることが今の時代の子育てでは何よりも大切です。子どもの自信は、大きく2つに大別されます。0歳〜6歳が「根拠のない自信」を育てる時期。7歳以降が「根拠のある自信」を育てる時期です。「根拠のない自信」は親が育てるもの、「根拠のある自信」は子ども自身が獲得するものと理解してください。
 「根拠のない自信」というのは「自分は親に愛されている」「自分は親から受け入れられている」「親から大切にされている」という自信であり「自分は価値がある人間だ」と自分を心から信じている状態です。これは、子どもがいくら努力しても手に入れることはできません。子ども時代に親から可愛がられ、大切にされ、愛情をたっぷりもらうことでのみ得られる自信です。
 さて、0歳〜6歳児の子育てで大切な「根拠のない自信」ですが、重要なのがどこまでしつけをして、どこまでを許容するかということです。特に子どもが2〜3歳になると、最初の反抗期がやってきて、行動をコントロールしないといけない場面が増えてきます。
 子どもには「何でも試してみたい」という強い気持ちがあり、一方で親には子どもの行動を「コントロールしなければ!」という気持ちがある。この相反する思いが衝突すると、子どもに「イヤイヤ」という反抗期が起こるのです。
 子どもは自分の行動を制限されるのが嫌で「イヤイヤ」言っているのですが、その気持ちを親に受け入れてもらえず、さらに「もう知らない!」などと突き放されようものなら「愛されている自信」が崩れてしまうのです。
 「しつけ」を伝える時に大切なのが「きちんと言葉を尽くして説明する」ことです。子ども相手と思わずに、なぜその行動をしてはいけないのかをきちんと言葉で説明してあげてください。
 根気強くひとつひとつ説明していくことで、子どももだんだんと受け入れ、理解するようになってきます。一方的に「ダメ!」「いけません!」と言われても子どもは納得できないどころか、命令や否定言葉が増えると「根拠のない自信」を弱めることにつながってしまいます。


| スキンシップの量を調節する

イメージ2 「根拠のない自信」を育てる一番の方法は「スキンシップ」です。肌と肌との触れ合いを通して「愛されている実感」を子どもに伝えることができます。お母さんが抱きしめてあげると子どもは「自分は愛されている」と実感できるのです。
 赤ちゃんの時は親が意識しなくても母子の皮膚接触がたくさんありました。おっぱいをあげて、抱っこして、お風呂に入れて、母親は子どもといつもスキンシップをしていたのです。しかし、子どもが自分の足で歩けるようになり、身のまわりのことが自分でできるようになると、スキンシップが減っていきます。すると「愛されている自信」が揺らぎ始め、情緒が不安定になるのです。
 情緒不安定になっている子どもに対しては、抱きしめたり、頰ずりをしたり、背中をさすったり、頭をなでたりと、スキンシップを増やせば、おかしな行動はすぐに収まります。ところが、大半の親がこの簡単な対処法を知らないのです。親は「十分」だと思っていても、子どもにとっては「不十分」。愛情の実感が足りていない、というケースが多々見られます。
 子どもに「不安」のサインが見えたら、スキンシップで「自信」を大きくすることを心がけてください。子どものわずかな心の変化を見逃さずに、スキンシップの量を調整することで「根拠のない自信」は育ちます。(次号に続く)


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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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