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2023年6月号パルキッズ塾

Vol.122 | 取り組みに集中できる!子どものためのポモドーロテクニック

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2306/
小豆澤宏次『取り組みに集中できる!子どものためのポモドーロテクニック』(株式会社 児童英語研究所、2023年)


子どもの英語嫌いは怖くない 私ごとですが、毎年友人や親戚の子どもたちを集めてクリスマスパーティをわが家でおこなっています。その時に用意するのがささやかなクリスマスプレゼント。毎年予算を決めて、何がいいのか頭を捻って考えます。みんなが使ってくれるような当たり年もあれば、いまいち使ってもらえない外れ年もあります(涙)。その中で一番好評だったのが、昨年のクリスマスにプレゼントした「ポモドーロタイマー」です。
 数年前から仕事効率化のテクニックとして社会人の間で流行ったので、ご存じの方も多いと思います。実際プロダクトとしてのタイマーだけでなく、スマートフォンのアプリなどでも提供されているので、いまでは簡単に導入することができます。
 さて、ポモドーロタイマーとは25分の作業と5分の休憩を繰り返すことで、集中力を高め作業効率を上げるというポモドーロテクニックを使うためのタイマーです。ちなみにポモドーロという名前の由来は、フランチェスコ・シリロがトマト型(ポモドーロとはイタリア語でトマトの意味)のキッチンタイマーを愛用していたことからきているようです。
 やり方は簡単で、先ほどお伝えしたように、25分のタイマーを設定して作業をします。タイマーがなったら5分の休憩をとります。あとはそれを繰り返すだけです。大事なのは作業途中でもタイマーが鳴ったら手を止めて強制的に休憩をするということです。ダラダラと作業を続けることがないので、集中力が高まり、生産性が上がるという効果があるようです。


子どもたちは時間の感覚があやふや

パルキッズのかけ流しの復習  では、このポモドーロテクニックがどうして子どもたちにも有効なのでしょうか?
 幼児・小学生のお子さまは、当たり前ですが大人よりも時間の感覚があやふやです。
 例えば「ピアノの練習30分ね」と言われても30分の長さがいまいちピンときません。タブレットを与えて「10分だけやっていいよ」と言われても10分の感覚がいまいち分かりません。そうなると、設定した時間が終わった瞬間に、気持ちの準備もなく、やりたいことが強制的に終了されるわけです。するとグズってしまったり、嫌な感覚しか残りません。
 ある程度時計がわかる子であれば「時計の長い針が5になったら終わりだからね」という場合もあるでしょう。しかしその場合でも、ずっと時計を見ているわけでもありませんし、「5」というのは点であり、嵩の感覚がないので、このやり方でも同様に「突然終わった」という感覚を得てしまうのです。
 ですので、タイムマネジメントを子どもに求めても、そもそも時の感覚が希薄であれば、それは難しいことがわかります。となると、まずは時の感覚、つまり10分なら10分がどれぐらいの嵩なのか、それを体に教えることが大切なのです。


時を数字だけでなく嵩で見せてあげよう

絵本の暗唱を促したい  前述した通り、子どもがタイムマネジメントができるようになるためには、まずは時の嵩をつかむことが必要です。コップの水がだんだんと減るように時が減っていく、その感覚を得ることから始めましょう。時計であれば数字だけなので、嵩の感覚を掴みづらいですし、タイマーの場合は、残り時間しかわかりません。またストップウォッチであれば過ぎた時間しかわかりません。大事なのは嵩で見せることで、過ぎた時間の嵩と残り時間の嵩が同時に、感覚的にわかるようにすることです。
 最初にお伝えした私がポモドーロタイマーをプレゼントした友人や親戚の子どもたちは、何をするにもこのポモドーロタイマーを使っているようで、旅行に行く時も持っていっているようです。そしてその親が驚いているのが、設定した時間が終わったら、やっていることをピタッとグズることなく止めるというのです。親が何度も「やめなさい」といったりすることもありません。もちろん最初はすべきことが全部時間内に終わりません。しかし、ポモドーロタイマーを使い続けていると、時間内にすべきことを終えるようになったそうです。これこそまさにタイムマネジメントですよね。
 子どもたちの心境を推測すると、時が減っていく様子が目で見えるので、「ああ、あと半分か」とか「もう終わりそう」などの終わりまでの過程がわかるので、そこに向けて心を準備することができるようです。


おすすめのポモドーロタイマー

しばらく中断していたが再開したい  Amazonなどを見るとさまざまなポモドーロタイマーが販売されています。どれを購入いただいても結構なのですが、私的におすすめポイントをお伝えしますね。

①インターフェイスはシンプルなものを選ぶ

 まずインターフェイスです。大事なのは設定した時が嵩で見えるということなので、そのほかの機能などは特に必要ありません。子どもたちが嵩を見やすくするために、数字は最小限で、嵩がしっかりと色で表示されているようなものを選びましょう。

②子どもが時間を簡単に設定できるものを

 次に何をするにもまずは時間を設定しなくてはいけません。時間の設定がワンアクションで子どもでも簡単にできるものを選びましょう。私が選んだのは中央につまみがついていて、それを回して時間を設定できるものです。ボタンを押すものもありますが、何度も押さなくてはいけなかったり、さまざまな設定ができる反面、設定方法が煩雑になるものは避けましょう。

③安価なもので十分

 子どもたちが日常的に使うものです。使っているうちに壊れてしまうことも考えて選びましょう。中には人気のあるとてもかわいらしいポモドーロタイマーもありますが、価格が1万円以上するなど、日常使いさせるにはちょっとためらう価格帯のものもあります。私が購入したのは2,000円弱のもので、電池式のポモドーロタイマーです。色も可愛らしいですし、数字も最小限でこの価格であれば、仮に数ヶ月で壊れたとしても、再購入できる価格帯です。

 期せずして6月10日は「時の記念日」です。今月は子どもと時間の関係について、ちょっと考えてみませんか?


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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