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2024年9月号パルキッズ塾

Vol.137 | スタート時が肝心!パルキッズを始めた時に気をつけること

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2409/
小豆澤宏次『スタート時が肝心!パルキッズを始めた時に気をつけること』(株式会社 児童英語研究所、2024年)


スタート時が肝心!パルキッズを始めた時に気をつけること 二学期がスタートします。毎年4月に続いてこの時期にパルキッズをスタートする方が多いのですが、今年もおかげさまで9月から取り組みを開始される方が多いようです。取り組みをスタートした時は、何でもそうですが、最もモチベーションが高い状態にあります。親御さんも熟考したのちにいよいよスタートするわけですからやる気満々、そしてお子さまははじめて触れるコンテンツに興味津々なわけです。こんな状態が続けばよいですが、そういうわけにはいきません。常に100%の力で長丁場の英語教育を行い続けるというのは現実的ではありません。6割ぐらいの力で、つまりはジョギングぐらいの感覚で、長く、立ち止まらず進めることを意識していきましょう。
 パルキッズの場合、息切れして中断してしまう方の多くは、開始後3ヶ月以内です。逆を言えば、この3ヶ月をうまく乗り切り、取り組みを軌道に乗せることができれば、その後もある程度は安心できると言えるでしょう。
 今回、ご紹介するポイントは3つです。この3つは、20年以上パルキッズのお取り組みをサポートし続けてきた中で、取り組みを開始したばかりの方にとって最も大切なポイントになります。ぜひ最後までご覧ください。


取り組みの優先順位を確認しよう

取り組みの優先順位を確認しよう パルキッズの取り組みは、できるだけシンプルに分かりやすくしてご提供をしていますが、それでも複数教材に同時に取り組むことになると、それなりのコンテンツ量になります。ご提供しているコンテンツすべてご利用いただくのが理想的ですが、現実的にはそういった方はほとんどいらっしゃいません。継続されている方の多くは、取り組みコンテンツに優先順位をつけ、必ずやらなければいけないものだけを優先的に取り組んでいらっしゃいます。ここでは、パルキッズの取り組みにおいて、何を優先すべきかについてお伝えしていきます。
 まず、英語にしろ国語にしろ、一番大切なのはインプットです。パルキッズプリスクーラーやパルキッズキンダー、また読解力育成教材のアイキャンリード、アイラブリーディングではかけ流しでのインプット。これは国語も同様ですね。幼児教室プログラムもかけ流しのインプットが最も大切です。ここがなければ何も始まりません。植物を育てることに例えるなら、水やりです。幼児の場合はインプットはかけ流しでなされますが、パルキッズジュニア以降は、読むことでインプットを達成します。そのため、かけ流しはありません。音読がインプットソースになりますので。
 次に必要なのは、オンラインレッスンです。パルキッズ、幼児教室プログラム、どちらもオンラインレッスンがあります。一方、パルキッズジュニアの場合は、オンラインレッスンのみとなっています。つまりインプットとオンラインレッスンを同時に進めることができるわけです。
 と、ここまでが必ず取り組んでいただきたいコンテンツになります。次に紹介する取り組みは余裕があれば、ということなので取り組めなくてもがっかりしたりしないようにしましょう。また、長期の休みなどを利用して取り組んでもよいですね。
 まずプリント類です。パルキッズや絵本教材のプリントは優先順位としては低いので、余裕があればでよいですが、パルキッズジュニアや幼児教室プログラムのプリントはできれば取り組むようにしましょう。
 次がおまけのオンラインレッスンです。「としおの1日クイズ」などのおまけのオンラインレッスンはお楽しみとして取り組んでください。
 最後がプレゼント教材です。ここまで取り組んでいる方は少ないですが、取り組むものがない場合に、これらを有効活用してもよいでしょう。


習慣化できていますか?

習慣化できていますか? バイリンガル教育で最も大切なのは「続ける」ことです。簡単なようで難しいのがここです。どれだけ優秀なお子様でもバイリンガルへの道は一夜漬けではできません。またショートカットもありません。必要なのは言語環境に身を置き、ひたすらインプットすることです。となると、いかに継続できるかがポイントになりますね。つまりは習慣化するということです。
 習慣化するためにはいくつかのポイントがありますが、ひとつはできるだけ考えずにできるようにすることです。毎日「今日はいつどんな取り組みをするのか」を考えるのは大変です。こうなると続くものも続きません。考えずに取り組みを行うためには、いかにシンプルにシステマティックにしていくかがポイントになります。
 例えばかけ流しです。かけ流しは1ヶ月ごとにコンテンツを変えていくわけですが、複数のかけ流しコンテンツを流す場合は、すべて毎月1日に次のコンテンツに移るようにするとよいでしょう。厳密さを求めて、パルキッズプリスクーラーは毎月5日、アイキャンリードは12日みたいなことにならないように。
 次にオンラインレッスンです。オンラインレッスンも毎日無理なく取り組める時間帯を見つけ、必ずその時間帯に行うようにしましょう。できれば毎日行うことにくっつけて取り組むとさらに楽です。おすすめは予定が入りにくい朝です。例えば毎日する歯磨きや朝食、こういったものの前後にオンラインレッスンに取り組むようにするとよいでしょう。
 最後は親の心構えです。几帳面な親御さんであれば、余計に毎日の取り組みで100点を目指します。しかし幼児の場合は親の思うように進みません。毎日60点ぐらいの出来でよいぐらいの心構えで取り組みましょう。それよりも親子で楽しむ時間として、取り組みの中に楽しみを見つけていきましょう。続ける上でストレスになることをできるだけ排除する方向で考えるとよいですね。


関心を示さなくなってからが本格的なスタート

関心を示さなくなってからが本格的なスタート 最後にご紹介するのは取り組みをスタートして1ヶ月ぐらいでよく勘違いしてしまう内容です。パルキッズも幼児教室プログラムも、スタートしたばかりの頃は親子ともにモチベーションも高く、特にお子様からするとこれまで見たことのないようなコンテンツに触れられるので、かけ流し音声にも興味津々、オンラインレッスンも「もっとやりたい!」となるケースが多いようです。しかし、1ヶ月も経てば、その興味は次第に失われていきます。単純に慣れてきただけなのですが、親御さんからすると「パルキッズのことが嫌いになったのか?」とか「パルキッズとうちの子は相性が悪かったのか?」といったことを感じてしまうようです。すると「もっときちんとやりなさい!」と叱り、「もうやりたくない!」と言われてしまったり、がっかりして取り組みをやめてしまうことが起こります。勘違いが引き起こす最悪のシナリオです。
 実はバイリンガル教育は、母語を獲得するのと同じです。幼児教室プログラムのインプットも同様なので、インプットはすべてそうであるといった方がよいかもしれません。母語を獲得する過程で、お子様が積極的に学ぶ姿勢を見せたり、興味を示したり、楽しむことはあったでしょうか?そう、ありませんよね。インプットは無自覚な状態で進んでいきます。つまり、一見、興味を示さない状態こそが自然なのです。取り組みをはじめて数ヶ月したら慣れてきてそういう状態になります。私たちはそこからが本格的なバイリンガル教育のスタートであるとお伝えしています。だからこそ、がっかりしたり怒ったりせず、やっとここまでやってきたと「ホッと」していただきたいと思っています。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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