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2025年1月号パルキッズ塾

Vol.141 | わが子のモチベーションを高める3つのプラスの循環

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2501/
小豆澤宏次『わが子のモチベーションを高める3つのプラスの循環』(株式会社 児童英語研究所、2025年)


わが子のモチベーションを高める3つのプラスの循環 明けましておめでとうございます!本年もお子さまの将来に向けての教育がさらに充実したものになるよう、心からお祈り申し上げます。また児童英語研究所もしっかりとサポートをさせていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、昨年の話で恐縮ですが、わが家の話を少々させていただきます。わが家では毎年12月になると知り合いの子どもたちを集めてクリスマスパーティを行っています。とは言え、普段、子育てに翻弄されている親たちが束の間でも解放されて楽しんでいるのかもしれません(笑)。その中の旧友の小学2年生の男の子がいるのですが、彼が夢中になっているのが算数。幼稚園の年長あたりから、上の子が算数の問題を解いているのを見て、興味を持ったようで、小学校に上がるころには小学3年生レベルの算数をやっていると楽しそうに話していました。それから1年、今、彼が取り組んでいるのが中学1年生の数学とのこと。もうすぐ方程式をやるんだ!と言って自慢をしてくれました。すると当然ですが、周りの大人は「すごい!すごい!」と言って彼を褒めるわけです。彼も恥ずかしがりながらまんざらでもない様子でした。
 私は「なぜ彼がこんなに算数に関心を持って進めていけるのだろうか?そのモチベーションはどこから来るのだろうか?」と考えました。もちろんきっかけは上の子が解いている算数を一緒にやってみたことなのですが、彼からするといつも上の子とやっているボードゲームの延長のようなものだったのでしょう。そしてそれを解けた時に、親御さんを含む周りが大いに驚いたことが、おそらく彼の算数に対するモチベーションを引き上げる原動力になったのではないでしょうか。
 ただそれは一時的なものです。大事なのは彼がモチベーションを保ち続けるために、それをプラスの循環にしていかなければいけないことです。モチベーションが上がる→算数が捗る→モチベーションが上がる→算数が捗る、この循環です。彼はというか、彼の親御さんがその循環を生むための環境を作っているわけなので、実際にどんなことに気を付けるのかを聞いてみたので、特になるほどと思った3点を紹介します。


すごい!と言ってくれる人を増やす

すごい!と言ってくれる人を増やす 2000年代初頭の「子どもは褒めよう!」ブームは過ぎ去り、様々なテクニックが発信されていますが、私としては「褒めてはいけない」ではなく「効果的に褒めよう」ということではないだろうかと考えています。効果的に褒める方法としては2つの方向が考えられます。それは縦方向と横方向です。
 まず縦方向。これは褒める内容をもっと深掘りしようということです。子どもたちは自分のことを俯瞰して見ることはできません。そのため、どれだけすごいことをやってもその自覚はありません。ただ「すごいね!エラいね!」ではなく、何がどのようにすごいのか、それを伝えてあげることが大切です。褒める内容をもっと深掘りして具体的に伝えるということです。そのため縦方向という表現をしています。ここは何度となくお伝えしているので知っている方も多いでしょう。
 そしてもう一つ大切なのが横方向です。核家族だったり、親戚との付き合いも少なくなっている昨今、子どもにとって褒めてくれる人は、ほぼ親御さんというご家庭は少なくないでしょう。いつも同じ人に褒められると、子どもたちはそれに慣れてきて、喜びがモチベーションに変化しにくくなっていきます。そのため、わが子を褒めてくれる人数を横方向に広げていくことが大切です。近くではおじいちゃん、おばあちゃんがいるでしょう。さらには親戚、そして今回のクリスマスパーティのような知り合いへと広げていきましょう。特に自分から遠い人、そして一度に複数人から褒められると、子どもが感じる喜びは大きくなるようです。
 ちなみにこれは逆もしかりです。「うちの子ぜんぜんダメなのよ~」と子どもが聞いているところで、知人に謙遜してこういうことを言ってしまう方います。これは子どもからするとショックです。暗示にかかってしまうんですよね。こんな時こそ謙遜せずに「すごいね」と言われたら「ありがとう」と言うようにしましょう。子どもが聞いているところでは、基本的に良いことしか言わない、これを徹底してください。子どもはこういう時こそしっかり聞いていますからね。


ゲーミフィケーションを取り入れる

ゲーミフィケーションを取り入れる 以前、弊コラムでもご紹介したゲーミフィケーションですが、これは学習をゲーム化することでモチベーションを維持向上させていこうという仕組みです。ゲーム化するには「ポイント」「バッチ」「リーダーボード」の3つが必要と言われていますが、簡単にドラクエを例に説明するとポイントは経験値、バッチはレベルアップ、リーダーボードはユーザー間の優劣比較です。おうちでの取り組みで取り入れられるのは「ポイント」と「バッチ」です。
 こう書くと取り組む対価としてのインセンティブと捉えられがちですが、取り組むとゲームをしてもよい、お菓子を食べてもよい、何かを買ってあげるというようなことではありません。工夫次第で子どもたちは何でもインセンティブとして捉えることができるのです。
 例えば、パルキッズの取り組み表を作って、終わったところからシールを貼っていくのでもよいでしょう。そしてその表を日本地図を使えば「もうすぐ九州をコンプリートだ!」とか一気にゲーム感を演出することができます。これまで達成したものを見える化して、その積み重ねの結果、何かをコンプリートできる、ここさえクリアできていれば何でも構いません。子どもたちは「コンプリート欲求」がものすごくありますからね。
 あと「リーダーボード」に関してはやはり英検でしょう。他者と比較する必要はありませんが、3級に合格した子に「中学3年生レベルだよ!」と伝えるだけで、驚き嬉しそうな顔をします。小学生なのに自分が中学生になった気分になるのです。
 工夫するのは大変ですが、一度流れに乗れば、モチベーションが長続きすること間違いありません。そして継続すれば勝手に成果がついてくるので、さらにモチベーションが上がるというプラスの循環が生まれるわけです。


根拠のない自信!とにかく「できる」と思わせる

根拠のない自信!とにかく「できる」と思わせる 最後は親御さんの演技次第でいくらでもできるところです。私の旧友の奥様がとても上手にやっていたので印象的だったのですが、前述の小学2年生の子は、とにかく自分ができるということを信じて疑わない、ものすごい自信を持っていました。大人から見れば、本当に理解しているのかも疑わしく、できるところもありますが、もちろんできないところもあるわけです。それでも自信がものすごい。奥様とその子の様子を見ていて気づいたのですが、奥様自信がその子ができるということを信じて疑わない姿勢で常に接しているということです。「ここはまだできないよね」とか「もう少しがんばったらもっとわかるようになるよ」などのダメ出しやアドバイスを一切しないのです。それどころか、それをするような雰囲気さえも感じられません。もしかしたら気づいてないのかな?と思い、隠れて聞いてみたのですが、奥様はもちろんその子がまだまだできないことには気づいていました。それなのに、子どもにはそんな思いを感じさせないのです。
 幼児や児童にとって自信に根拠なんて必要ありません。「私はできる!だから楽しい!だからやりたい!」理由なんて必要なく、これだけで良いのです。そしてこう思わせるためには親御さんの演技が必要になります。ついつい「ホントかなあ?」とか「わかってないんじゃない?」と勘ぐりたくなりますが、そこはグッと堪えて、お子さまと同じ目線で「根拠のない自信」を持ちましょう。

 今回ご紹介したのは私の旧友の子を観察して導き出したものです。n=1かもしれませんが、プラスの循環はモチベーションを維持向上するためには必要不可欠です。ぜひ参考にしていただきながら、ご自身のやり方を見つけてみても良いかもしれませんね。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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